あらすじ
きみを拾ってから、いつもと同じ景色が少し違って見えた。ある雨の日の帰り道、道端に捨てられていたぬいぐるみを拾ったOLのゆみ。日常に疲れ切った自分をぬいぐるみに重ね合わせ、家に持ち帰って「くるみ」と名付けるが、心を持つくるみも自分を拾ってくれたゆみへの想いを抱いており……? SNSで反響を呼んだ、さえないOLと心を持つぬいぐるみのヒーリングストーリーが80ページの描き下ろしを加えて書籍化!
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心を持つ人形の「くるみ」と人間のゆみ。ふたりのあったかい物語。
ゆみは「どうせ私なんか」「あの子みたいになれたら」と自分を卑下してばかりで、
周りに期待もしていなくて、諦めていて。
ゆみの世界は全部が暗くて涙があふれるほど辛いものになっていた。
でも少し自分の気持ち・考えを伝えてみたらいつもの世界が違ってみえた。
気分が落ち込んでいる時は世界が最悪に見えるけれど、
自分が思っているより世界は温かくて優しいのかもしれない。
そうしてどんどん前向きになっていくゆみ。
ゆみを見守り、どんなゆみも全部が大好きで大切に思うくるみ。
そんな「ふたり」を見ていると、
自分の考え方次第で世界は変わるんだなと思わせてくれる。
一歩踏み出したくなる。
自分らしく生きたくなる。
あなたは素敵だよって自分を認めてあげたくなる。
自分を愛してあげたくなる。
自分のことが嫌いな人、世界を呪っている人は沢山いると思います。
そんな人にこの作品は、ゆみとくるみは、
あなたは思っているよりもとてもとても素敵な人だよと言ってくれます。
世界は思ったより良いとこだよって教えてくれます。
自分を変えたいと、一歩踏み出したいと思っている人におすすめです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読む度に感動して、大好きだなぁと思う漫画。
作者の方があとがきに「手に取ってくださった方々がふと読み返したくなるそんな本になっていたらいいな」と書いているが、自分にとってはまさにその通りな本である。(本棚を眺めているとつい手に取ってしまう。)
内容はハートフル・ヒーリング・ストーリーといったところだろうか。
平凡な少し疲れたOL・ゆみが、ふとした拍子にぬいぐるみ・くるみを拾うことで物語が始まる。
真面目で垢抜けなくて少しどんくさい、そんな主人公はくるみと出会うことでどう変わっていくのかが見どころ。
誘われない休日の予定、押し付けられる仕事、上司からの覚えも悪い…ゆみが誰にも言えずに自分で抱えてしまうところに共感して、読者としては辛くなる。
そんな中、しあわせを運ぶ人形として生まれてきたくるみが、ゆみのために奔走する健気さに胸があつくなる。
またほんの少しでも変わろうと努力するゆみが本当に愛しくて、ページをめくる手がとまらない。
優しい気持ちになれる良作なので、色んな方に読んでもらいたい。一作で完結し、サクッと読めるのでその点でもおすすめ。
可愛いくてホロっときた!
めちゃくちゃ癒された!!ヒロインのゆみは自己肯定感が低くて少し卑屈なところがあったんですが、ぬいぐるみと出会って慈しむ中でいい出会いや前向きな気持ちが生まれて、読んでいて本当に応援したくなります。
ぬいぐるみ好きな人に是非是非読んで欲しいです。
89ページの試し読み。OLが辛い心境でぬいぐるみを拾って心を癒す漫画。テーマは定番だけど癒し効果抜群。くるみくんが主人を健気に思ってる所が特別愛しく感じる。
Posted by ブクログ
個人的に終わり方がとても良かったと思う漫画。
内容に関しては、OLさんがたまたま帰宅途中に拾った人形を綺麗にして服を作ってあげたりと大切にしていく事で、色々と人生が変わっていく話。
心暖まる話ではあるものの、最初雨晒しになって落ちていた人形を乾かして拭いただけなのに一緒に布団で寝るのは衛生的に……と思わなくもない。漫画なのでそこは無視して読めば、面白いと思います。