あらすじ
もはや「AI(人工知能)を試験的に導入してみよう」という時代は過ぎ、様々な企業が、現実のビジネスにAIやディープラーニング技術を活かした事業展開を行っている。
そうした動きは決して製造業やハイテク企業に限ったことではなく、小売・流通業や物流などなど、業界や業種を問わず急速に広がっている。
本書は、設立わずか6年で、国内企業数社でのAI導入支援の実績をもち、ディープラーニングが成果を出し始めた2012年から、いち早く同技術に注目してきたITベンチャーであるABEJA(アベジャ)の経営トップが自ら語る「AIのビジネスへの実装の具体的方法」。
AI・ディープラーニングをどう現実のビジネスに活かせばいいのか? 基本的なしくみから、実装・運用の成功要件、最新事例までを、文系ビジネスマンでも理解できるように、わかりやすく解説する。
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Posted by ブクログ
入門から開発の心得そして実際のビジネスでの活用事例までと幅広く人工知能を論じているビジネス向けの格好の入門書です。
SVM(サポートベクターマシン)との方式の違いで論じるディープラーニングの解説がとくに分りやすくて良かった。また、終章の日本企業への熱い思いを乗せた応援歌が素敵です。
Posted by ブクログ
AIをビジネスで実装していくために具体的にどのようなプロセスを経て落とし込む必要があるのか、どこが落とし穴なのか、実際に導入した場合どのような効果が生み出されるのか、とても具体的に、かつ、非エンジニア層でもわかりやすく書かれている。個人的には別の本でも、AIの構造を学んでいたので、2つめの本としてリアルさを求めて読むか、もしくはこの本をAIの1冊目として概念的に簡単なところから抑えて、よりディープな本をこの本以降に読むのが良いかもしれない。
Posted by ブクログ
タイトルが実体を適切に捉えており、AIサイドの実務家によるビジネスへの実装事例が紹介されている。とてもわかりやすく、ビジネスサイドの人間としても、AIをいかに活用すべきかの示唆に富む。
Posted by ブクログ
ディープラーニングを用いた小売店向けSaaSと、PaaSビジネスを展開する新進気鋭のAIスタートアップABEJAを率いるCEOの岡田氏によるAIのビジネス活用の要諦をまとめた一冊。
本書で特に勉強になったのが、実際のAIのビジネス活用の案件を数多こなす中でABEJAにノウハウとして蓄積されていると思われるAI導入の5つのプロセス(データの取得⇒データの蓄積⇒データを用いた学習モデルの構築⇒モデルの実システムへのデプロイ⇒チューニング等の運用)と、更に細分化された9プロセスと、そのそれぞれで陥りやすい失敗のパターンに関する説明のパートである。AIのビジネス活用のフレームワークの一つとして非常に役立つ。
いわゆるAIの基礎的な概念や進化の歴史についても非常にわかりやすくまとめられている良書。