あらすじ
建設会社の若きチーフ・デザイナーの緒方(おがた)。次の仕事は新興のライバル社と合同の新ビル計画だ。会社の格と己の才能、当然リードするのは私だ──けれど相手方のデザイナー・堂島(どうじま)は、骨太な容貌に、繊細で確かな才能の持ち主。見せられた第一案に早くも打ちのめされる。「誰よりあなたに認めてほしいんだ」素直に意見を求める堂島に強い羨望と嫉妬を覚えつつ、緒方はその存在を無視できなくて!? ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
結構前にも読んでたんですが読み直して「ほう…v」となります。
ライバル会社デザイナー×若きチーフデザイナーのうずうず物語り。
クール(私的に)受けですよ!眼鏡もセットですよ!
相手のデザインの凄さ?にもんもんと葛藤する受け。
それに恋を掛け合わせて…いやいい!なんか純粋だっ。
こんなきゅんvとなる恋がしてぇ…←
Posted by ブクログ
大手建設会社の若きチーフ・デザイナー・緒方。
彼の次の仕事は、業界の第一線で活躍するアーティストを多数抱えたレコード会社の新社屋。
けれど、実はこの仕事、今大人気の新興のデザイン会社との合同の仕事であった。
大手の意地から、何としてでもイニシアチブを取りたい緒方たちだったが、相手の会社のデザイナーである堂島は、緒方の気持ちを知ってか知らずか、緒方との距離を近づけようとしてくる。
緒方は、己の才能を信じていたけれど、堂島のデザインを見て自分が打ちのめされたのを知った。
繊細でそれでいて大胆で――その確かな才能に見せられ、緒方の中で堂島がどんどん無視できない存在へとなっていく。
そして、二人で旅行に出かけた日。
堂島は緒方に、自身の恋心を露にした。
それっきり、堂島のことが頭から離れなくなってしまった緒方は――
という話でした。
かなり大人向けの恋愛話。
仕事もできて、稼ぎもきちんとあって、という大人な二人がお互いに仕事の才能をきっかけに惹かれ合って、最後はどうしようもなくなって、それでも余裕のポーズは崩さずに仕事は譲らずに、やる二人の話。
大人の恋愛ってこうありたいないー……と個人的には思いました。
読んでると少し背筋が伸びたような気がします。
だから最後も相手にゆだねるのではなく、まだまだ主導権は譲らない形でのハッピーエンドでした。