あらすじ
和洋中、四季折々、多種多様の料理をレシピと共に味わうグルメ小説の元祖。明治期空前のベストセラーを読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化。
美味しくてやめられない、これぞグルメ小説の元祖――
若き大食漢・大原と、料理に凄腕を発揮する妙齢のお登和のラブロマンスとともに、
和洋中、四季折々、膨大な数の各種料理の調理法を蘊蓄たっぷりに紹介。
前代未聞のその手法と、滑稽味あふれるストーリーで絶大な人気を博した本書は、実用性を貴び家庭料理の近代化を説く、先見的な食の啓蒙書でもあった。
食材、調理器具、栄養学、衛生にまで及ぶ圧倒的な情報量から、
嫁入り道具としても重宝されたという明治期空前のベストセラーを、
読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
明治36年に報知新聞で1年間連載された小説。
文学士 大原とその友人の妹 お登和との恋物語。
だけど、食材(お肉の部位や鶏のしめ方に至るまで多種多様)、和洋中などの調理法、調理器具、食育学、衛生学など情報満載。
今でも作ってみたくなるレシピもあり!
タピオカも登場したことにビックリ!
明治時代の恋愛模様がユーモラスに綴られていて笑いもあり!
村井弦斎さんってすごいひとだなぁ。
Posted by ブクログ
レシピがない時代にお料理を勉強するのはさぞ大変だっただろう。
美食家談義が、想像以上に社会をより良くしたいという熱い思いと重なり合って時代性も感じる一冊。
登場するお料理もなかなか美味しそう。現代とは作り方が少し異なるものもあり、興味深い。
恋愛エピソードも面白い。