【感想・ネタバレ】「窓」の思想史 ──日本とヨーロッパの建築表象論のレビュー

あらすじ

建築物に欠かせない「窓」。この身近な建築表象を歴史的にふりかえってみたとき、どのような相貌があらわれてくるのだろうか。日本とヨーロッパの様々な文物を織り交ぜながら、その土地に住まう人々が窓の造形に込めた感情と思想の来歴、文化構造の相違と影響関係、そして文明的意味を探る。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

すごくザックリ言うと、ヨーロッパの窓は外敵を意識した閉じる窓、日本の窓は自然に開放した広い窓。ヨーロッパは押す、日本は引く。ヨーロッパは発信、日本は受信。窓だけでなくて、いろんなことにその思想が染み込んでいると。
窓という建築のパーツそのものの本ではなく、窓を通した民俗的背景にだいぶページが割かれています。
導入部は非常に楽しく読めたのですが、終盤はウインドウズ(OS)とかモバイル機も窓だ、などという話に展開してしまって、強引さを感じました。日本が頑張れるぞ、ということを伝えたかったのかもしれませんが、本書の趣旨としては9章で終わってしまってよかったのでは。

0
2012年01月03日

「学術・語学」ランキング