【感想・ネタバレ】実話怪事記 狂い首のレビュー

あらすじ

「えっ?高木って死んだのか?」
同級生が次々と自殺していく…それは40年前のある出来事に由来しているらしい。――「晒し野」収録。
さらなる恐怖を求めて終わりのない取材を敢行した実話怪談集!

日々の取材の中で得た奇妙で不思議な話を丁寧に綴る真白圭の最新作。スタジオに現れる不審な男が妙な問いかけをしてくる。答えられずにいたら…「インストラクター」、砂地で見つけたウミガメの死骸に、黒魔術オタクの友人が妙なことをやり始めると…「魔法陣」、野原に電柱がたくさん立っている! その光景を見て声を弾ませた友人。でもその場にいたもう一人の彼に見えていたのは棒に刺さった生首の数々――〈首〉に翻弄される彼らのその後とは「晒し野」など46話収録。

著者について

真白圭(ましろ・けい)
1971年新潟県生まれ。東京理科大学大学院修了。第四回『幽』実話怪談コンテスト佳作入選後、本格的に怪談蒐集を始める。単著に『生贄怪談』『暗黒百物語 骸』『実話怪事記 腐れ魂』『実話怪事記 穢れ家』、共著に『怪談実話競作集 怨呪』『怪談四十九夜 鎮魂』がある。

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Posted by ブクログ

前回に引き続き、実話怪事記シリーズより狂い首。相変わらずの大ボリューム。話数が多いが読みやすくまとめられているため、苦痛は感じず、次が読みたいという欲求に駆られる一冊だった。怖い話、幽霊絡みの面白いは話など色々な話が凝縮されていた。

***

お気に入りの話は「乗務員」、「くしゃみ」、「インストラクター」、「河妻子」、「ギャルセン」、「虚ろのあるマンション」、「晒し野」。 この中で特に怖かったと感じたのは「インストラクター」、「虚ろのあるマンション」、「晒し野」である。
「インストラクター」はなぜ事前に言ってくれなかったのかという理不尽さを感じた一作。 「虚ろのあるマンション」と「晒し野」は背景の不明瞭さが不気味さと怖さを引き立てる一作だった。 いつも思うが、見えることを相手に悟られてはいけない系の話の事前に教えておけよ感は異常だと思う。

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2023年09月24日

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