大学の俳句ゼミを舞台に、ちょっと変な坂本先生(メガネ好きにおススメ)と個性強すぎなゼミ生が俳句を勉強しながら交流を深めていきます。
私も俳句は「プレバト!」のなっちゃん先生のイメージしかなかったんですが、季語の使い方とか切れ字とか、この作品で楽しみながらもう少し踏み込んだ知識を得られました。しかも、主人公の流星くんが一見超平凡男子なのに、自分の作品をめちゃくちゃけなされてもポーカーフェイスを維持する脅威のメンタル、かつイケメン若手俳優の友達がいて、同居する叔父はテレビで人気の渋オジ、しかもふたりとも流星くんへの愛が重め…って天は彼に何物与えてるの、という勢い…!こじらせがすごい文字書き女子や子連れのかわいいお母さんなど、ゼミ生のキャラもいい感じで立ってます。教授陣の不思議な絆にちょっと萌えてしまったりも…!
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Posted by ブクログ
大学(芸術学部)の俳句ゼミを舞台にしたお話。
1〜4読んでの感想です。
同じ作者の『ガイコツ書店員本田さん』がほのぼの面白かったので今作も期待して読み始めました。
期待通りのほのぼのとした面白さ。
大きな出来事が起こるわけでもなく、全くドラマチックではないけど、それだけに何度でも面白く読めます。
オタクキャラ全開の春信君や薺さん、作曲コースで遠慮のないうざい明るさの上田君など、個性的なキャラクターが多くて、しかも基本的にみんないい人。
こんな感じの大学生活、楽しそうだなぁ。
今の大学生、コロナでオンライン授業がほとんどになっちゃって、こんな風な大学生活を知らないままの子もいるんだよな~と思ったらかわいそうになります。
俳句ゼミでの授業も興味深く、主人公たちと同じく俳句に全く接点のなかった私も、俳句や句会への興味が湧きます。
めちゃ良…………
全巻全話全ページ全コマ全セリフ最高な漫画ですが、今巻最終話の流星くんとのやりとりに坂本先生の良さが詰まってます。
ここで全巻買ってますが電子の方がめんどくさいこともあるので先日紙でも一式揃えました。うれしー!
ありがとう坂本先生、ありがとう本田先生……
Posted by ブクログ
芸術学部文芸学専攻俳句ゼミの面々の勉強と日常は続く。
文語と口語、韻文と散文、そして文語文法。かつて学んだものや悩みながら書いていたことを思い出しつつ読み進めるのは、(その気持ちを思い出して)苦しさもあるけど、楽しい。
表現したいものに自分が追いつかない感覚、本当の意味は伝わらなくてもいいから書いてしまう感覚、どれもよく分かる。伝わらなくても“やりたいからやった”はあるよなー。学生と天才に許される所業。
主人公の過去話も、中学生からちょっと書いてた身には身につまされるものがあった(出来事は違うけど)。