あらすじ
「きみをぼくのものにするよ、ヴィクトリア。――最後にきみはぼくのものになる」
月明かりのなかで、ストンヴェイル伯爵ルーカスはそう宣言した。莫大な財産を抱える令嬢ヴィクトリアは、求婚してくる男性はすべてお金目当てと信じていたが、とある舞踏会でルーカスと出逢い、危機を救ってもらったことから今までと違う感覚を覚える。だが、彼こそまさに“持参金持ちの娘”と結婚しなくてはならない男性だった……。
ルーカスは伯父から爵位を継いだが、放蕩を尽くした前伯爵のせいでヨークシャーの地所は荒れ果て、村人たちは困窮に苦しんでいた。地所や人々を守るためには莫大な金が必要だ。ヴィクトリアはまさに条件にぴったりだったが、財産とは関係なく、先祖代々伝わる琥珀色のペンダントと同じ瞳を持つ凜とした令嬢に、ルーカスは心を奪われてしまう。ふたりは惹かれあいながらも、互いに意地を張り合ってしまって……。
アマンダ・クイックの幻の名著、ついに刊行!!
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Posted by ブクログ
裕福な女相続人のヒロインと爵位を継いだものの前伯爵のせいでお金がない元軍人ヒーロー。
切羽詰まっててお金持ちの令嬢を探しているヒーローが目を付けたのがヒロイン。
最初からヒロインを騙して結婚までこぎつけたヒーローがあまり好感持てなかった。
ヒロインも頑なだけどヒーローだって譲らないし、最後にお金のために結婚したのではないって言うけど、お金があるからヒロインに目を付けたわけで……モヤモヤする。
それにヒーローの元恋人のお節介も絡んで来てなんだかなぁ。
まぁヒロインの無鉄砲さに振り回されてるヒーローを見るのはおかしかったですが。
二人のやりとりの面白さはさすがアマンダ・クイックでした。