【感想・ネタバレ】本当はエロかった昔の日本(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

兄と妹の近親姦から国作りが始まる『古事記』、義母を犯して子を産ませた光源氏が、結局、妻を寝取られるという「不倫の恋」満載の『源氏物語』、セックス相手によって人生が変わる「あげまん・さげまん」神話、男色カップル弥次喜多の駆け落ち旅『東海道中膝栗毛』など、古典文学の主要テーマ「下半身」に着目し、性愛あふれ情欲に満ちた日本人の本当の姿を明らかにする、目から鱗の一冊!(特別対談・まんしゅうきつこ×大塚ひかり)

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Posted by ブクログ

一神教のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の国とは違い、日本は性に関してゆるかった。平安文学では「男女のことは前世から決められた宿世だから何があっても致し方ない」と、不倫には肯定的。日本の仏教界での同性愛は周知の事だし、江戸時代の銭湯は混浴だった。西洋の文化が入って来て、変容してきたということだけど、LGBT理解増進法なんて本当にナンセンスだ。マイノリティどころか女性が差別されているように感じる。差別はいけないけど、区別は必要。多くの国会議員に本書を読んでもらいたい。

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2023年06月18日

Posted by ブクログ

日本の古典文学から、歴史的に日本の性道徳や性文化を考察

平安時代は女系であり、性=政=生だったなど、現代日本からは想像もつかない世界を知れてとても興味深い。
外の目意識など、日本を歴史的に考える上でも鋭い視点である。

こういったより鋭い文献学によって、文学や芸術や文化やジェンダー論といったもの諸々が深まることを期待する。
こうして考えると、古典って凄い。

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2024年08月12日

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