あらすじ
【発達障害の人もそうでない人も安心して働ける職場環境を】
発達障害の人はその特性から、職場でトラブルを起こしたり、周囲を戸惑わせてしまうことがあります。しかし発達障害ゆえに、自分だけでは解決できず困っていることも多いものです。
長年、米国生まれのEAP(Enployee Assistance Program:従業員援助プログラム)を用いて職場のメンタルヘルスサービスを行ってきた著者が、発達障害の特性を持つ人への適切な支援・働きかけにより、トラブルが減り、本人だけではなく周りの人もより安心して働ける職場づくりにつながった事例を数多く紹介します。
発達障害を持つ人、また同じ職場で働く人双方の理解を深める一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
印象に残ったワード(自分用のメモ)
「ワーキングメモリ」「読む力」「察する力」「見通す力」
・全体像を捉える。
1. 話の内容を図式化し、視覚的に全体像を捉える
2. 求められている要素を吟味してから回答する
・見通す力
先に起こることを予見する力。対象の全体像を把握し、どこがどう関連しているか常に考えるようにする。
・企画書の完成日から逆算して、作成日数を具体的に割り出す。具体的な完成予想図を作るところから始める
・気持ちの切り替えが苦手な場合には、「この店のラーメンを食べると元気になる」といった、自分流の切り替え方を作ってみる
・人間は、内省する力が働いて初めて、次の適応行動の修正ができる
Posted by ブクログ
4月に異動してきた若手と話が噛み合わず、周りもその若手と距離を置いているため、上司にそのことを相談しましたが具体的な解決策が見いだせなかったため自分で勉強するべく読みました。
トラブルが発生する度に具体的な適応行動を示しマニュアル化する、一つの仕事に集中しているからといって別の仕事を疎かにして良い理由にはならない旨伝える等、実際に明日から使える知識がたくさんありました。
最終的には周りが合わせたほうが短期間で適応するとのことでしたが、その若手と距離を置いているどころか苛立っている同僚や後輩に何て伝えて協力をしてもらうべきなんだろうかと悩んでいます。周りのフォローについてもう少し突っ込んだ話が欲しかったなと思いました。
Posted by ブクログ
発達障碍者の就労支援に理解を深める本。
この類の本は、困り度合いを類型化しすぎるきらいがあり、やや納得いかない対処もある。
ただワーキングメモリが小さいは真実。学生時代はエリートなのに勤めだすと駄目。
会社、上司、同僚が読むべき対処なのだが、本人の気づきが大事かもしれない。いまは気軽にマイペースな自営業で生きられない。