【感想・ネタバレ】14歳、明日の時間割のレビュー

あらすじ

文学界騒然の中学生作家待望の第2弾小説!

装画は大人気の矢部太郎さん(カラテカ)。小説への描き下ろしイラストは初となります。カバーイラストはもちろん、表紙や扉、各章終わりなど随所で素敵なイラストが愉しめます。

現在、青春時代のまっただ中にいる方はもちろん、学生時代が遠い昔という大人や遥か彼方という熟年世代まで、どんな世代も共感できる、笑える、そしてホロッと泣ける、全方位型エンジョイ小説の誕生です。
短編小説を学校の時間割に見立て、7つの物語が展開されます。
<1時間目 国語>
短編小説が入賞。作家となった少女への国語の先生のお願いとは。半分は私小説を思わせる作品。
<2時間目 家庭科>
家庭科を得意とする少年が抱える事情と、見守る少女の想い。思わずキュン涙必至です。
<3時間目 数学>
都会への転校を前に、孤独感に苛まれる少年の再生物語。少年の孤独と不安を癒やしたのは……。
<4時間目 道徳>
ダメな大人たちに囲まれた少年のピュアな成長ダイアリー。中学生目線の鋭い大人描写が胸に迫ります。
<昼休み>
孤独な少女の心の葛藤と青春。ヒリヒリした中学生ならではの複雑な感情に、誰もが共感を覚える一編。
<5・6時間目 体育>
体育が大の苦手な少女が決意した大きな挑戦と努力。彼女の周りの人々の生き様と「生きる」ことへの希望。
<放課後>
夢を持ち続ける大人、先生の苦悩とリアルな心情。大人はいつ まで夢をみていいのか。
全7編。(2018年10月発表作品)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

高校生のささいな日常をいろんな人の視点から書いている。
1時間目 国語 小説を書く三木さんの話。
2時間目 家庭科 全ての家事が苦手なお母さんをもつ伊藤さんと 卓球してたけどお母さんがガンになって家庭科に入った野間くん。
3時間目 数学 進学校に進めず親の期待に応えられず東京の高校に行くことにした坪田くん。
中原くんがうちから通えばって言ってたのが印象的。
4時間目 道徳 行き当たりばったりの夫婦から生まれた松尾くん。お母さんがミチを連れ込みお母さんもいなくなって2人生活してた。
昼休み 誰からも必要とされない山下さん。休み時間は本を読んでる。「人生を振り返ってみると 一点の曇りもなく最良の日と思えるのは生涯で4、5日」
5時間目 体育 末期のおじいちゃんと同居している運動神経悪い星野さん 友達のみおちゃんは親に容姿の評価ばかり受けてる
おじいちゃんの言葉。少しずつ諦めていって死ぬ準備をしている。若い時と変わらなかったら人生が楽しくて死ぬのが嫌になる。命の砂時計の最後の一粒が落ちきる瞬間まで生きてる。亡くなったら自分のことは忘れていい忘れるくらいでいい。
中原くんのお兄さん 走ることが純粋に好きだった頃の自分に、少しずつもどってる。
放課後 小説家になりたかった先生。書くことをやめかけたけど小説家になりたくて書くんじゃなくて小説を書くのが好きだったと気づく。

人生は一瞬一瞬の積み重ね。いろんな人のいろんな思いがある。

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2024年03月03日

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