あらすじ
初対面の人と雑談するときには、「どちらのご出身ですか?」という質問を繰り出すもの。その質問に対して、相手が「〇〇県です」や「△△市です」と答えたあと、会話を続けられるかどうかは、すべてあなたの「大人の地理力」にかかっています。相手が言葉を継ぎやすいように応じることができれば、その後、しばらくの間は、話を弾ませることができますが、“二の矢”を放てるかどうかは、あなたの地理知識しだい。本書を読めば、どんな地域のどんなテーマでも自信を持って話題にできるはずです。ぜひ、楽しみながら「大人の地理力」をパワーアップさせてください。
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Posted by ブクログ
日本各地には個性豊かなものがたくさんある。地理を通じて会話が弾む。
香川県はうどん県とアピールしていて、うどんのイメージがある。しかし、松盆栽で重要な役割を果たしていた。高松市の鬼無町と国分寺町で栽培が盛んで、この2町だけで全国の80%の松盆栽のシェアを占めているから驚きだ。
「マツ県」と名乗れば面白いのに。あのキラキラの衣装と踊りで有名なあの人とコラボできるのになあ。
人気のある都道府県ランキングで下から数えたほうが早い県の1つが茨城県だ。そんな茨城県だが、クリの栽培面積、生産量日本一という顔を持っている。
明治時代の後半から茨城の農家がクリ栽培を初めて広がって今に至る。
「今さら聞くに聞けない山手線の駅名の由来一覧」では、そんな由来があったのかと思った。モノレールの駅がある浜松町は、元禄時代に名主だった権兵衛の出身地、静岡の浜松に由来する。
今では考えられない光景がある。それは近鉄奈良線が平城京跡を横断するように走っている。平城京は、784年に長岡京に遷都したあと、顧みられることなく、やがて農地になった。
明治39年に近鉄の前身・大阪電気軌道が用地を買収して、大正3年に奈良線が開通した。
保存に目覚めたのは、大正時代に入ってからなので、タイミングが悪かった。
地理を通して知る日本、いろいろあるなあ。