【感想・ネタバレ】トランプがローリングストーンズでやってきた USA語録4のレビュー

あらすじ

世界のバカはアメリカをめざす!
過激で“使えない”新語・失言がてんこ盛り!
サブカルから政治まで、マッドなアメリカがほとばしる

「週刊文春」連載「言霊USA」をまとめた人気シリーズ、文庫化第4弾。
アメリカ在住映画評論家の町山智浩氏が、いまアメリカで起きているおバカな出来事、日本では考えられないハチャメチャなニュースを、現地で流行ったスラング、失言、名言をもとに面白おかしく、かつ歴史的な背景も絡めながら解説。
鋭い毒舌、切れ味抜群のギャグが、よりいっそう過激に炸裂!澤井健氏のイラストも完全収録。

今回は2015年3月からの一年間の掲載分をまとめている。大統領候補に名乗りを挙げたトランプの姿がようやくチラホラと現れ始めるが、町山氏もまだこの頃はトランプを本気で大統領になるとは思っていなかった。しかし、そうしたマッドな事態が起こりうる予兆は、この頃すでにアメリカを満たしつつあったのだ。
フランスのテロ、スターウォーズの新作映画(『フォースの覚醒』)や移民排斥問題など、ホットな話題が満載。また、ショーン・ペンのメキシコ麻薬王訪問の舞台裏や、知る人ぞ知るテキサスの「おっぱいレストラン」、ハッパでキメながら大統領選に立候補宣言したカニエ・ウェストなど、サブカルから政治まで、筆者の幅広い持ち味、ユーモアが存分に詰まった、ファン必読の一冊。

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Posted by ブクログ

アメリカ在住の映画評論家・コラムニスト町山智浩氏の
『週刊文春』連載「言霊USA」書籍化第4弾の文庫版。
……と言っても、本として纏まった形で読むのは初めて。
内容は2015年3月~2016年3月の約1年分。
表題はドナルド・トランプが演説の際に
ローリングストーンズの曲を使用したことに由来するが、
トランプに直接言及したコラムは少ない。
しかし、トランプが
第45代アメリカ合衆国大統領の座に就いた現在の様相に繋がる
直近のアメリカの情景が切り取られ、
軽妙な語り口で描写されている。
差別や銃や薬物の問題も深刻だが、
一般読者として「へぇ」と思ったのは、
ジョージ・ルーカスの手を離れた
新『スターウォーズ』(未見)の話題。
銀河の覇権を狙う新しい悪役が、
現代の自己完結型鬱屈青年だって……トホホ(笑)。
でも、言われてみれば、そういうタイプが、
たまたま武器や権力を握ったら
カチーンとスイッチが入って暴走しちゃうのかもね、
と納得。

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2018年11月16日

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