【感想・ネタバレ】なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?のレビュー

あらすじ

いま、企業向けにアートを用いて研修を
行なっていることで多くのメディアから注目を集めている
京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターの岡崎大輔氏が
アート作品を鑑賞するときの8つの視点など
人生や仕事に役立つ美術鑑賞法を解説します。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

絵画を見て作品から受ける印象だけでなく、その理由も考える。
解釈と感想というのが新しいがおもしろい。

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2024年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アート作品を通して対話型鑑賞の実践が齎す『考え抜く力』ビジネスにおいて考えの違う相手との対立に陥ってもお互いの落とし所を見つけて納得解を生み出していく作業。とても重要なことだ。答えは一つとも限らずにロジカルに考えてシンプルに端的にスピーディーに結論づける!ことが全てではない。時にじっくりプロセスから分析して紡ぎ出させる結論が良い場合もある。

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2022年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・作品を見る際には、事実から解釈を抽出し、解釈を重ねて新たな解釈を導き出す。そのため、アートを見る際には、意識的に言語化する。

・人間は、外部から毎秒1100万ビットの情報を受け取っていて、その役1000万ビットは視覚からである。しかし、人間が認識できる情報量は1〜16ビットであり、外部の情報の1000万分の1〜100万分の1程度しか認識していない。
見ているようで見ていない。意識を持って見ることが大切。

・アートを見るステップ
0.作品に対する第一印象、気づいたこと、疑問
1.どこからそう思う?
2.そこからどうおもう?
3.他に、さらにある?

・アート作品を鑑賞するときの視点
初級
1.直感を言葉にする
2.区切って見る。対比する
 焦点を合わせる場所を絞る
3.要素を組み合わせる
 取り出した要素同士を掛け合わせて考える
中級
4.立場を変えて見る
 作者、アート中の人物など、視点を変える
5.連想する
 思い起こされることを言葉にする
6.抽象化する
 具体的な要素から想像を発展させる
上級
7.喩える
 作品に意味づけしていく
8.自分のものの見方を疑う
 自分の考えを自分自身で問い直す

・アート作品とのコミュニケーションによって、
正解がない問いに主体的に取り組み、自分なりに答えを導き出す意欲
詳細な観察力と論理的、体系的な思考力
が養われ、自分自身の日常からも気づきを取り出せるようになる。

→美術館に行く際には、単純にアート作品を眺めるだけでなく、自分が気に入ったアート作品とアートする。

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2019年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<どんな本?一言で紹介>
アートがビジネスセンスを磨くツールに変わる!
人生や仕事に役立つ美術鑑賞法の解説本。

<どんな人におすすめ?>
美術館に行くのが好きな人。
アート鑑賞を自分に役立てたい人。

<読んだら、どんなことが分かるの?>
考える力を養う美術鑑賞法。

・「ACOP」という美術鑑賞プログラム
・「作品の情報」に頼らずに鑑賞する
・じつは、私たちは「アート作品」を見ているようで見ていない?
・「アート作品」は「事実」と「解釈」を分けて鑑賞する
・「3つの問い」と「4つのプロセス」で鑑賞を深める
・なぜ、新しい時代に「アート」が重要なのか? 

<日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
1.「アートを学ぶ」ではなく、「アートで学ぶ」
私たちは日頃教わることに慣れているが、何かを教わることの答えは基本的に1つだ。
一方、参加者がそれぞれの課題意識に基づいて、研修から何を学ぶかは参加者の数だけ答えがある。
学びに決まった1つの答えはないように、アート作品にも唯一の正解はない。作品が発している問いを受け取り、そこにどんな意味を見出すかは見る人次第だ。
アート作品の鑑賞とは、「正解がない問いに主体的に取り組み、自分なりに答えを導き出す」という行為なのだ。
こうした体験を習慣化することで、正解がない問いに主体的に取り組む姿勢と意欲が養われていく。
この姿勢と意欲は、これからの時代を生き抜くために必要な基礎力。

また、アートを通してセルフエデュケーション力が向上すると「他者の学びをどう促進するか?」「どうすれば学び合いの関係が生み出せるか?」という思考も働く。
それは、まさに企業が求めている、個人だけではなく組織全体のパフォーマンス向上への貢献だ。

2.3つの質問に答え、4つのプロセスを繰り返す
ACOPのような対話型鑑賞では、グループを組んでファシリテーターを置き、それぞれの発見や感想や疑問を話し合う。
鑑賞者に発言を促し、鑑賞者同士のコミュニケーションを活性化させるのがファシリテーターの役割。
最初に投げかけられる質問は「作品を見た第一印象や気づいたこと、感じたこと、疑問など、何でもいいので話してみましょう」といったオープンな質問だ。
その質問の後、次の3つの質問を投げかけによって、鑑賞を深めていく。

1つ目「どこからそう思いますか?」。鑑賞者が発した解釈について、その根拠となる事実を作品の中から探すことを促す。
2つ目「そこからどう思いますか?」。事実や疑問だけが言語化された場合に使い、解釈を促す。
3つ目「ほかに、さらにありますか?」。見落としている箇所がないかを確認し、アート作品をすみずみまで鑑賞することを促す。「逆に考えるとどうですか?」という質問も同じ意図で用いられる。
対話型鑑賞では「みる・考える・話す・聴く」というサイクルを繰り返し、グループで鑑賞を深めていく。

3.アートで生きる力を育む
アートの語源はラテン語で「ars(アルス)=生きる術」。
アートを通して得られるものは、究極的にいうと「生きる力」、仕事に活かせるだけではなく、日常や人生にも影響を与える学びだ。

フラットな関係性、安心・安全な場、鮮明に記憶に残る不思議でインパクトのある体験、多様性の受容とそのことによってもたらされる発見、
自己理解と他者理解、他者とともに発想を広げる豊かな時間。
これらはすべて、アート作品の鑑賞によってもたらされた“コト”だ。

そして、これらを生み出したのはアート作品を前にした人同士のコミュニケーション。
つまり、私たちはコミュニケーションによって「よりよく生きる術」を学ぶことができる。

<感想>
アートを通じたコミュニケーションを通じて視野を広げたり、事実と解釈を分ける思考整理をしていると分かった。
これはアート以外の、本や漫画や映画などに応用できる可能性を感じた。

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2020年04月04日

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