あらすじ
子供の頃から英語で仕事をすることに憧れていた貴美子は、一念発起して語学留学へ。帰国後、外資系企業への転職活動を始めるが……。外資のオキテに翻弄されながら正社員を目指すアラサ―女子のお仕事小説!
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Posted by ブクログ
外資系企業とは関わりがなく、イメージがつかなかったけれど、いい部分も悪い部分もリアルに描かれていて興味深かった。
ビジネスライクで面倒がない人間関係、会社は守ってくれないという自己責任重視な考え方。
読んでいると、働くことの厳しさがヒシヒシと伝わってきて苦しくなる。それは、日系・外資どちらも同じだ。
世界中のどこの企業においてもなにより重要なのは「常識をわきまえマナーを守り、仕事をきちんとする」という極めてシンプルなことだと本書では書かれていた。
主人公は真面目に頑張って働いていたら、留学の実績や英語スキルなどではなく、そのひたむきや謙虚な性格が周囲に認められて、夢を掴み取っていた。仕事はスキル以上に求められるものが人間力である。
最近は、SNSで沢山の情報が流れ常に他人と比べて自信をなくしてしまいがち。
『自慢は、他人にひけらかすもの。
自信は、自分の中に持つもの。』
他人と比較して、自慢できるようなスキルがなくても、自分の中で得意なこと、良いところがあればそれでいいんだ、と新しい発見ができた。
少しずつ、自分の中に自信を蓄えていきたい。そして本書でいう“NICEな人”になりたい。
Posted by ブクログ
仕事に向き合う姿勢を学ぶことができた
就活・転職など未来への不安を抱いてる人に読んでほしい。
世の中には数えきれないほどの会社があって、働いてる人がいて、仕事があって、実際にどんなことをやっているのかは入ってみなければわからないし、会社の雰囲気も全く異なる。
自分の理想とは違ったり、思い描いてたものとは全く違うことの方が多い。
でもその中で自分の理想を実現するために、目の前の仕事に真摯に向き合うことが何よりも大切であり、それにより理想へと近づいていく。
現実的な内容だったが、それ以上に学びも多く、改めて自分の働き方を考えるきっかけとなる本だと思う。
Posted by ブクログ
英語を使う仕事に憧れている貴美子のお仕事物語。
映画のような華やかな仕事を夢見ていたけど現実は違い、、、とあるけど理想と現実が違うのはどの業界や職種にも当てはまると思う。
ヒステリックな上司が登場するモンゴリー生命は似たような経験を私もしたことがあって、最終的に精神がつぶれて働けなくなりました。
ダメな上司が多いのは日本の企業にもよくあることだし外資系の仕事に限定せずに考えたらまぁまぁリアルで共感できる読みやすい本でした。
Posted by ブクログ
外資系会社に華やかなイメージなんてないけどなぁ。どっちかといえばすぐクビ切られたり、ヘッドハンティングのほうが強い。モンゴメリーに勤め出した貴美子の「日本はダメ」発言をちゃんと注意したトモはいい友人。それぞれの良さがあって悪いところがある。なんで貴美子は佐田くんを好きになったの?惚れる要素がどこにも無かったけど。恋愛対象になりそうな人だった、てだけで勘違いでしょ。
Posted by ブクログ
外資と言えどもここは日本。
外資といえども仕事の場。
へんなキラキラに憧れて入ってくるなんて言語道断!
英語が使える、それだけじゃあなんの意味もない!
そんな外資系の裏側を、ちらちらと。この人の文体、好き。
Posted by ブクログ
最近、暗くなったり重たかったりする本ばかり読んでたので、軽いのを読みたくて手に取りました。
先日、私の職場の求人応募で面接に来た人が、外資系で働いてた方で、とても素敵な方でした。
その方のお話や人柄も含めて、外資系企業が気になってたので、この本を見つけたときはナイスタイミングでした。
一年語学留学して帰国した主人公は、外資系企業への就職を目指します。
転職って、本当にスキルと経験がないと、年々難しくなっていく。さらに企業の求める要件も上がっていくし。
そんななか、奮闘している主人公と自分を重ねてました。
ドラマを見てる気分です。
まさか私の好きなKinKi Kidsが登場するとは思いませんでしたが。笑
日々、職場でいろんな人の感情や人間関係に影響されますが、大事なのは、自分は労務を提供して、対価として賃金を得る。それ以上でも以下でもない。
夢と現実は違う。
憧れてた職業に就いたって、現実は厳しいことが多い。
色々仕事でしんどくなってたから、読めてよかった!
読後良し!
Posted by ブクログ
外資系ってどんなの?って思って軽く手に取った本
正直いまや日経もいろいろあるので、外資に限った話でもない無いかなと思った。
普段の仕事への向き合い方、人としてNICEであることが次の可能性を開くのは、外資に限らないだろう。
パワハラ上司などに出会った時、どうしたらいいか、に関しては悩ましいだろう。
本書では派遣ゆえにある程度守られてる、というか退路を選べている感はある。
ただ本当にヤバいのはその退路を選択できない場合だろう。
Posted by ブクログ
仕事系の小説は読むことはかなり久しぶり。
同世代の主人公の気持ちがわかる部分もあり、わからずとも理解できる部分ばかり。
最後の一行はかっこいいのひと言。