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アーヴによる人類帝国は広大だ。
彼らは何を想い、どうやって暮らし、どんな歴史を重ねてきたか。
本編の登場人物たちのエピソードではなく、アーヴの挿話が主に挟まれる『星界の断章III』。語られていない、しかし、語ることの出来る話が多く残されていると想像できる。その語られていないアーヴや帝国、そして人類世界の側面を、もっと知りたいと思わせてくれる作品。
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今回は主役の二人は登場しない。脇役の人たちのサイドストーリーと、本編で言及された過去の事象の話がメイン。でも、結構ちゃんと書かれていて、断章シリーズの中では一番おもしろいと思う。ただ、やっぱり本編を読んでいないと、細かい設定とか分からないと思うので、まずは、紋章及び戦旗が先だと思う。
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主要キャラのバックボーンとか帝国の歴史なんかが描かれるので、やはり見逃せない短編集です。終わり方が唐突だったりして、物足りないというかもどかしく感じたりもしますが、これはこれでいいのでしょう。
DVDの特典だったりしたものが多いのが断章シリーズですが、今後はどうなるんでしょうか。
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主役であるジントは全く、ラフィールもほんの少ししか登場しない短編集。
どちらかというと脇役の人たちの、それも本人でなく連なる一族の人物を通じて、各一族特有の性質を描くエピソードが多い。
記憶にあるのはスポールくらいで、後はああ聞き覚えあるな、程度だが。
本編の方もこの設定を十分に生かすべく書き進んでほしい。
・野営 皇族の章
ドゥサーニュ(アブリアル)
ドゥビュース(アブリアル)
・野営 貴族の章
ペネージュ(スポール)
リュトレー(ソスィエ)
・野営 士族の章
ノール(エクリュア)
サガージュ(コリュア)
・出奔
ドゥヒール(アブリアル)
・介入
・誘引
セスビー(クファディヌ)
フェリーグ(スポール)
・海嘯
ラムリューヌ(アブリアル)
・離合
コンサ(コリュア)
ナース(エクリュア)
・来遊
ロビート・ボイガ
ビボース・ビノー
スネーシュ・フルーリア
エディリュア・エディ
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内容紹介
修技館はアーヴの初等学校にあたる。多くのアーヴは、軍士か交易者か、あるいは両方の人生を経験するのだが、いずれにせよ、修技館で学ぶ技術が必要になる。そこでは伝統的に、訓練生へ、とある行事が実施されていた。緊急事態への対応の差異を、皇族、貴族、士族の立場からそれぞれ描いた「野営」、そして「野営」の舞台となった惑星にまつわる、古き地上人とアーヴの関わりを語った、書き下ろし「来遊」等全7篇収録。
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1編だけがラクファカール陥落時の話で、後は帝国創建前を含んだ過去の話。
「野営」が一番おもしろいかな。皇族、貴族、士族の対比だけど、ドゥサーニュ、ペネージュ、ノールがその代表とは言えないんじゃないかな。
ノールの両親も出てきた。コンサが彼女に会ったときの話も読んでみたいぞ。
Posted by ブクログ
構築した世界の周辺を埋める話。
正直、本編は最初の3冊で完結したほうがよかったと思っているのだが、続いたからこそ作者の世界が広がって出た話でもあるのでなんとも。
ルビだらけで読みづらい。と思うようになったのは目が悪くなったせいなんだろうなぁ。。。。