【感想・ネタバレ】闇の日本美術のレビュー

あらすじ

日本の古代・中世絵画には苦しみ、恐れ、悲しみ、嫉妬、絶望など、世界の暗部をのぞき込むような主題が散見される。本書では絵巻や掛幅画に描かれた闇について、仏教思想や身体観、歴史的事件などを手がかりに「地獄」「鬼と怪異」「病」「死」「断罪」「悲しき女」の各テーマに分けて、よみといていく。日本人は生老病死をどうとらえ、どう描いてきたのか。暗闇からの日本美術入門。

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Posted by ブクログ

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<目次>
プロローグ 闇
第1章   地獄
第2章   鬼と怪異
第3章   病
第4章   死
第5章   断罪
第6章   悲しき女
エピローグ 光ある方へ

<内容>
中世の絵巻物や絵解きなどを、「闇」という視点から解いていったもの。怖いというよりは、信仰心を見る感じであるが、エピローグで、「平家納経」が全盛期ではなく、1164年に厳島神社に奉納された話を聞き、著者の言うように「繁栄への祈願」というよりも、「多くの武者を滅ぼしたことへの滅罪」という言葉に、納得をした。

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2018年09月23日

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