あらすじ
日本語? 新たな敵はなぜ前世の言葉を使うか? 日本で生まれ、異世界で死んだ少年がチート過ぎる! 大人気シリーズ最新刊!
王都が、国々が、世界が平和になった。
アスラとミレディ、そして仲間たちの手で、魔物の脅威から人間を救ったのだ。
魔王となった半魔人のレオナルドとの戦いは、誰も命を落とすことなく幕引きとなった。
レオナルドは、かつてのアスラの師であり、兄貴であり、父だった。
アスラはレオナルドに協力し、ついに魔物の凶暴化を止めることに成功した。
魔大陸からエアスリル王国へ帰還を果たした一同。
人々の小さないざこざは完全に消えることはないにせよ、
魔物からの脅威がこの世から消えた。
それは人々に喜びと幸福、そして一抹の戸惑いを与えたのだった。
魔大陸から帰った一同は、王城で休暇を過ごした後、それぞれの人生に戻っていく。
それはアスラとミレディ、コーラスも例外ではなかった。
魔大陸の旅に助力した人々の元へ訪れた後、三人は久々の安寧の生活を享受する。
しかしその生活も長くは続かなかった。
正体不明の敵が王都に侵入したのだ。
アスラたちが応戦する中、ミレディが敵に攫われる。
アスラたちは絶望に暮れるが、捕虜にした敵から、ある衝撃的な情報を得た。
敵の正体は日本人テロリスト―――?
アスラたちは日本に連れ去られたミレディの救出作戦に乗り出す。
目的地は、アスラの前世の世界でもある地球……日本だった。
今度は魔王レオナルドがアスラに力を貸す番だ。
しかし日本へ渡るにはテロ活動により投獄されているミレディの父親、ゼフツ=フォンタリウスの知識が必要不可欠だった。
アスラと神級精霊コーラスは意を決して、ゼフツの脱獄を企てる。
自ら犯罪に手を染めることを決意する。
それはすべて、ミレディを助けるため……。
仲間との別れを乗り越えて、アスラは異世界から、次なる異世界へ旅立ってゆく。
武藤 健太(ムトウケンタ):関西在住。本作にて待望のデビュー。
るろお(ルロオ):イラストレーター。「機巧少女は傷つかない」などのライトノベルのイラストをはじめ、ゲームのイラストなど多数担当。 ゲーム開発にも携わっている。