あらすじ
ライムスター・宇多丸さん推薦! 山下達郎さん絶賛!
「ヒップホップは音楽ではなく、ゲームです」
気鋭の映画・音楽ライターとアメリカ文学・ポピュラー音楽研究者が、ヒップホップの誕生から現在までを対談形式でお届けする目からウロコの入門講座。これであなたも立派なBボーイ!?
◎100枚のCDガイド付き
70年代終わりに誕生したヒップホップ。初期は音楽として楽しめていたのに、マッチョで暴力的なスタイルが主流を占めるようになって離れてしまった人は少なくないはず。そんな音楽好きの方に、どこをどう聴けば楽しめるのかを伝授する画期的な入門書です。
著者は映画や音楽を題材に活躍しているライター/コラムニストの長谷川さんと、アメリカ音楽研究でも知られる慶応大学准教授の大和田さんのおふたり。対談形式の軽妙なやりとりをお楽しみください。
〈いりぐちアルテス〉第2弾!
2019年のグラミー賞でついにラップ楽曲が最優秀レコード賞を受賞しましたね!
というわけで(?)ロングセラーを記録して第二弾も出版され、
第三弾も準備中という噂の一冊を便乗商法で紹介させていただきます。
この本は、アメリカのサブカル全般に造詣が深い長谷川氏と
現代アメリカ文学の研究者として有名な大和田氏の対談形式になっておりまして、
ふたりの軽妙なかけ合いからヒップホップという音楽の成り立ちと発展が明らかになっていきます。
ヒップホップの始まりは「ジャイアン歌謡ショー」だった?、
アフリカン=アメリカンとユダヤ人の微妙な関係、西海岸ヒップホップとLAの暴動…
挙げていったらきりがないくらい、刺激的な切り口が満載です。
取り上げられている曲やアーティストが気になったらYouTubeで探してみてください。
読みながら聴くと理解が深まること請け合いです!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ヒップホップの誕生から現在に至るまでの話が延々と書いてあって、正直興味ないとか、聞いたことのない人には実感が伴わない内容であるかと思いきや最後の方にある「ヒップホップの楽しみ方」の部分が面白かった。
「ヒップホップの楽しみ方」では本の序盤~中盤にある概要を元にヒップホップと他の文化の類似性について記載してある。
プロレスとの類似性という話がしっくり来て、要するに作る側の人間は問題を起こしたりビーフによって悪目立ちすることで話題を生み、聞く側の人間はそれを含めて楽しむ。
少なくとも文化系にとっての楽しみ方としては、自分との類似性、親近感を持つことではなくテレビの向こう側にあるエンターテイメントとして捉えるのである。
この楽しみ方は理に適っていると思うし、楽しむための視点を学ぶという理由において入門書として優れているものの、どうしてもやっぱり文化系から見るヒップホップは距離を置いたものというか、若干見下し気味になるような気がしないでもない。