【感想・ネタバレ】OSSライセンスの教科書のレビュー

あらすじ

(概要)
すでにOSS(オープンソースソフトウェア)はあらゆる機器で使われています。今後,IoT(Internet of Things)機器が普及すれば,数百万台から数百億台というオーダーでOSSが各デバイスで使われるようになります。
本書では,10数年にわたりOSSライセンスを業務面で関わりのある著者が,OSSライセンスの正しい理解,そして我々が何をすべきか,何をすべきでないかについて解説します。企業規模が小さく法務面や知財面で恵まれない現場の方に,OSSを適切に利用するためのヒントが満載です。

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Posted by ブクログ

寛容型(MIT/BSD/Apache/…)と互恵型(GPL/LGPL/…)
今よく関わっているOSSのライセンスがApacheあるいはそれベースで少し修正が加えられたものなので勉強になった。GPL/LGPLのOSSは特に注意が必要。構成管理記録重要…法律が絡むからなのか、洋書から一部参照した文章なのか、表現が回りくどく冗長に感じる部分も多々あった。OSSのための社内体制として特に社内バザールとそれを支えるリーダー・フォロワーシップが参考になった。また第14章はOSSコミュニティとの付き合い方を考えあぐねている今、背中を押されるような気持ちになった。

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2024年07月01日

Posted by ブクログ

オープンソースのライセンスといえば、BSDライセンスで、その後GPLが出てきたな、という理解でいたなか、OSSが増える中、さまざまなライセンスが出てきましたが、興味に応じ、理解に努めてきました。OSSを発信しようとした際、きちんとした理解が必要になり、本書を手に取りました。OSSライセンスを網羅的に取り扱った本では、唯一と思います。OSSを利用する人たちにも必須の本ではないかと思います。

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2023年07月24日

Posted by ブクログ

OSSに関しては始めての本であり、はっきりしないままOSSのソフトウエアを
使っていたので大変参考になった。使っている言語のライブラリを選定するとき
まずライセンスを見るようになったし、明記されていないライブラリは最初から
除外するようになった。またコミニティの大きさ、活発さも見るようになった。
OSSの正しい使い方の啓蒙でありOSSコミニティへの参加慫慂を目的とした本である。

1章 オープンソースソフトウェアの基本
 「OSSは使っただけで自社のソースコードを公開しなければならない」という誤解
 「OSSは無料で無条件で使用できるソフトウェアという誤解」がある。
 この2つの誤解をなくすことが大事
 OSSなしでソフトウェアを構築してことは事実上困難であり、正しく使っていくことが
 必須条件となる。

2章 ソフトウェアライセンスの基本
 OSSの使い方の基本

3章 寛容型ライセンスと互恵型ライセンス
 ライセンスごとの条件の違いについて説明

4章 寛容型ライセンス TOPPERS,MIT,BSDとApache
 有名なライセンスごとに説明

5章 互恵型ライセンス GPL/LGPL共通
6章 誤解されやすいLGPL
7章 GPL/LGPLバージョン3とAGPLバージョン3
8章 GPL違反を考える
 GPL関連のライセンスについて説明

9章 OSSと構成管理
 OSSの正しい使い方、製品リリース公開直前になってあわてない
 製品つくりについて説明

10章 OSSライセンスと知的財産権
 特に特許権について説明

11章 ソフトウェアのサプライチェーン問題
 OSSの中に別のOSSが依存関係で入っている問題に対する対策

12章 製品出荷・ソフトウェアリリース時の実務
 省略

13章 OSSと社内体制
 OSSと付き合っていくときの求められる社内体制

14章 新しい技術層の登場
 OSSとの付き合い方

15章 独自技術のOSS開発
16章 イノベーションとOSS
 省略

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2020年03月10日

Posted by ブクログ

自分は法務の人間なので、OSS開発者コミュニティの実態がどんなものかよく分からない。そんな自分にとって、本書に書かれているコミュニティの考え方やコミュニティの良い関係の築き方はとても参考になった。溜め込み過ぎず不完全な状態でも情報を出していくこと、自分の仕事が忙しい時でもできる範囲で困っている人を助けることなど、OSSコミュニティの行動規範はソフト開発以外のあらゆる仕事に適用できると思った。

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2018年11月20日

Posted by ブクログ

‪今やOSS無しでソフトウェアを開発するのは不可能と言える時代。タイトルにあるライセンスの解説だけでなく利用時の注意点、社内体制の構築、コミュニティへの貢献などこれ一冊でOSSを網羅した文字通り教科書。さらに技術書としてだけでなくコミュニティマネジメントの本としても興味深い内容だった。‬

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2018年10月25日

Posted by ブクログ

その名の通り、OSSライセンスについて書かれた本。 ライセンスの分類や実務で気を付けることは、今現在の自分にとってまさに必要な知識なのでリファレンスとして手元に置いておきたいのは間違いない。 それ以上に戦略編で語られる内容が興味深い。 弁証法なんて全く知らなかったけど、海外でちゃんとこのような議論の習慣が身に付いてるのだとすると健全でよいですね。日本だと、とかくマウントを取りたがる人が多いので・・・

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2018年10月07日

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