あらすじ
ソフトバンク社長室長時代、孫正義社長から数々のプロジェクトを“むちゃぶり”された著者が編み出した「最短最速でゴールに到達できる超実践的プロジェクト・マネジメント術」。新人からベテランまで誰もがすぐに使えて、「チームでする仕事」が爆発的に速くなる最強メソッド。 「このプロマネ仕事術は、何も特別なプロジェクトの時にだけ必要なスキルではありません。多くのビジネスパーソンにとって、通常の仕事においても必要なスキルなのです。今やあらゆる仕事がプロジェクト化しています。上司に頼まれて資料を作ることも、営業活動をすることも、すべてが「プロジェクト的な仕事」になっているのです。『○○プロジェクト』と名がつくものでなくても、実は日常的にプロジェクトを回している。そんな時代がやってきています。そこで本書では、プロジェクト・マネジメントの基本から現場での実践法まで、わかりやすく解説します。しかも『この手順で、こう動く』という具体的なアクションに落とし込み、誰もが明日からすぐ真似できることに徹底してこだわった内容になっています」(本書「はじめに」より抜粋)
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Posted by ブクログ
孫社長の締め切りをすべて守った 最速! 「プロマネ」仕事術
三木雄信著 PHP研究所
先日著者の「孫社長のYESを10秒で連発した 瞬速プレゼン」を読みました。
相手にYESと言ってもらうためには、何を伝えたいのか、どうしてほしいのかを
事前に準備して理路整然と説明する必要があります。
ただ、その説明を聞いてもらう時間を確保するのも、日本でもトップ5に入るであろう忙しさを持つ孫社長相手であればことさら難しいはず。
ただそんなスーパーマンのような人だから瞬間的に判断してもらえるというものもあるでしょうが、期待した判断が得られなければ仕事をしたとは言えない。そのための準備をどのようにしてきたのかということが実体験をベースに書かれていました。
本作もタイトルにある通り、自身の役割を果たす為の仕事術を著者が実体験をベースに書かれています。
「プロマネ」と聞いてプロジェクトマネジメント?プロジェクトに参加することがないという人は手に取らない可能性がありますが、著者の言うプロジェクト的な仕事というのはわかりやすく、誰しもその役割を果たすチャンスがあるはず。
なんとなくバタバタしている、忙しくしている、勉強する余裕すらないという人に読んでもらえると良いと思います。
仕事術というとそれを身につければうまく事が進むというように思うかもしれませんが、きっとものすごく大変。ヒエラルキーに乗っかって判断を人に委ねるだけでも仕事は進むし、たいていのことはうまくいく。
うまくいかなくても、人のせいや世の中のせいにして、居酒屋で愚痴を言って憂さ晴らしすることで乗り切れるかもしれない。
でもそんなことで自分の人生を満足のいくものだったと言えるのかな。
私は自分の人生の大半を仕事に費やしている(ほとんどの人がそう)ので、そこで結果を残したいと思うし、そのために出来ることがあるのに知らないからできないというのは悔しい。
ただ、年齢的にも40代後半に差し掛かる状況で、気力、体力、記憶力とも放っておけば低下していくのは間違いないし、人口減と言われて久しく、若手がどんどん入社してくる時代でもないので、戦力外通告されずに常に第一線で闘えるようにするためには、少しでも知恵を付けないと。
社会人としての経験が長くなると、人的ネットワークだけは間違いなく広がるが、それを更に広げることで、貴重な人材に自分自身を磨き上げる事が今後の人生においても重要であると思います。そんなことを可能にするのが「プロマネ」的な働き方なのかなと思いました。
冒頭にも書きましたが、相手の時間を無駄にさせないように、その瞬間瞬間で前向きな判断を得られると、あらゆることがスムーズに進むはず。
少ない人数で結果を残す事を求められる世の中になり、機械に置き換えられる仕事も増えてくる中で、他の部署、社外の方とのコミュニケーションを円滑に進めるためことが求められるし、それができないと自分のやりたい事ではなく、やらされることしかなくなる。
そうならないための基本指針的なことが書かれている作品でした。