【感想・ネタバレ】修養 自分を磨く小さな習慣のレビュー

あらすじ

「修養」――いわゆる“自分の心身を鍛える”この名著を、なぜ日本を代表する指導者が青年時代からこぞって読んできたのか。『武士道』で知られる新渡戸は、偉大な教育者であると共に人間通であった。日頃から人としてめざすべき生き方を説き、同時に、古今を通じて自分が尊敬する人の行ないから学び続けることも忘れなかった。そのエッセンスが詰まった本書は、最高の人生を生きる人が、どう考え、何を実行しているのかが明かされた、最高のテキストである。この「知的鍛錬のアイデア」は、現代人にもっとも効き目のある最強の“成長薬”になる! ◇私の「本とのつき合い方」――一歩進んだ「精読型多読」の方法 ◇「もっと強く賢い自分」誕生のための“すすはらい” ◇決意を長続きさせる「日に三度省みる」心がけ …etc.一読、自分が「生まれ変わってしまう」パワーがある本!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

心の持ち方、心の在りようはいつの時代も変わることはないことを痛感。

逆境に対する考え方は特に共感できた。大変だと思ったときこそ冷静に、俯瞰的に状況を見つめ直すべき。普段の仕事でも大切にしたい。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 新渡戸稲造といえば1代前の5千円札の人物です。
 国際人として知られ、晩年では太平洋戦争の回避に奔走しましたが、道半ばで病没した悲劇の人でもあります。
 本書はその新渡戸稲造が残した自己修練の指南書とも呼べるもの。

 個人的に、今の時代にあってこの類の思想書は異彩を放っていると思います。
 なんというか、目先の利益を追わず、相対的な成長に見向きもせず、ただただ正しい道を行く信念を堅持し、絶対的成長を追い求める姿が際立っています。
 孔子や佐藤一斎、安岡正篤など、外の評価に惑わされずに内なる成長を説くこのような思想に触れると、とても勇気づけられます。

 その中でも新渡戸稲造の『修養』については、より身近なテーマを取り扱っているので、『論語』や『言志四録』を読んでピンとこない人にあってもとっつきやすいのではないかと思います。
 本書を手元におきつつ、日常での仕事や生活の各場面で本書の内容を思い出し、ほんの少し高い視座で行動する、その積み重ねが重要ではないでしょうか。


 一つ残念なのは、本書は新渡戸稲造の原書ではなく、丹羽宇一郎さんの解説が差し込まれた編集版だということです。
(うーむ、やはりネットで買うとこういうことが起こってしまうんですよね。。。)
 まだ原書にあたってはいませんが、本書はビジネス書のような体裁を備えています。
 各所で小見出しが設けられており、重要箇所は太字で表現されています。

 個人的にこの手の本は(難解な外国語で記されていない限り)原書にあたるべきだと思います。
 というのは小見出しも太字個所も、それが原作者(新渡戸稲造)の手によるものではなく、他人の意図が反映されたものだからです。
 本書においては丹羽宇一郎さんの編集なのでしょう。
 少なくとも重要箇所というのは赤の他人に教えられるものではなく、自分で感じ取るものでしょう?実際に太字以外の部分でも、私の胸に刺さる箇所は少なくありませんでした。
 そういう意味で、本書の体裁に大きな抵抗を感じます。

 上記編集が役に立つとすれば、原書を読み解く時間がなく、細部にはこだわないので大要のみを短時間で把握したい場合でしょう。
(実際に本書を完読するのに2時間もかかりませんでした。)
 上記のニーズを持つ方にとっては有用な一冊ではないでしょうか。

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2019年08月11日

Posted by ブクログ

修養とは、肉体を制御し、心を養うという意味。
・志を立てることは簡単であるが、最後までやり遂げることはとても難しい。
やり遂げるためには、簡単なことから始めて継続することが大切。
・克己心を磨く。まずは情欲を制するために、何の情が自分の敵であるかを見極め、次にそれを克服するという手順が必要。また克服するにあたり、それを利用することも視野に入れる。
・勇気を養う。最悪の事態を想定し、現状に対する心を落ち着かせる。
・知力を養う。知識ではなく知力。知識を謙虚にタイミングよく提示することにより、徳も蓄えていく。

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2019年07月14日

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