【感想・ネタバレ】ロッキング・オンの時代のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年05月31日

 著者は4人の共同メンバーと共に始めた、雑誌の創刊時代から回顧する。出版の素人たちが、自費で印刷した同人の投稿誌を、自ら書店に持ち込むような黎明期。これは、自分にとっても洋楽と出会った頃の物語。
 ヒットチャートの記録を続け、ロックについての理解にも飢えていたあの頃。もちろんネットも動画サイトもない...続きを読む。雑誌の顔とも言える渋谷陽一は、当時のFM番組のクールな語りで、そんな欲求を満たしてくれた。
 40年経った今、音楽はいつ、どこでも手のひらの上でも再生可能になった。しかし、あの時代は、間違いなく自分の血肉の一部となっているはずなのだ。

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Posted by ブクログ 2017年03月14日

熱い時代の熱い話です。
1972年と言えば私も洋楽を聴き出して2年目、土曜日のFM東京ブリジストンハッピーロードを愛聴して徐々に洋楽の知識を深めていた頃でした。
中学生はロッキングオンなんて勿論知りません。
平凡や明星にヒッソリと載っていたアイドル扱いのロックスターの記事を読んで自らを慰めていまし...続きを読むた。その後、独学でプログレにハマりレコードコレクターズにハマり現在に至ります。
この時代に中学生であるか大学生であるかの差は大きいですね。ロックに熱くなる事もなく歳を重ねてしまった感が有ります。熱い時代の熱い男達の話でした。

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Posted by ブクログ 2017年01月16日

高校生の時、その発売がとても楽しみだったロッキングオンの創刊秘話、既にRO紙上などで断片的に読んだエピソートもありますが、改めてその歴史を振り返ることで感慨深く読みました。また、渋谷さんが出版ビジネスの限界を見通してイベントビジネスを立ち上げたり、橘川さんがインターネットがまだ無い時代にポンプという...続きを読むCGMを立ち上げるなど、お二人の先見性にも驚かされますが、これがロッキングオンの原動力であったのかと改めて思いました。それにしても、サブマリンのチョークは懐かしすぎです♪

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Posted by ブクログ 2020年12月19日

2016年11月29日。 著者は橘川幸夫。

1972年にロック雑誌「ロッキング・オン」を創刊した4人のうちの1人が、創刊からの10年を中心に書いた本。

ぼくは1994年から2001年くらいまで「ロッキング・オン」をとても熱心に読んでいたので、その歴史が知りたくて読んでみました。

大学生が集まっ...続きを読むて始めた雑誌なのだが、試行錯誤しながら軌道に乗せていくまでの展開が面白い。 淡々として文章なので盛り上がりに欠けるのだが、それそれはめんどくさくなくていい。 これ映画化したら面白いと思います。

編集長である渋谷陽一が、大卒の銀行家の息子で、目白のお屋敷が実家とか全然ロックじゃないのが笑えた。 ボンボンだったのか。

当時の文章が多めに引用されているのだが、観念そのまんまみたいな訳のわからないのが多くてすごい。 まあそれがロッキング・オンなのだが、今読むとただただかったるかった。 ディスクレビューが一番すごくて、95%くらいは音楽に触れてなくて、自分の日常やら思想を綴っていて、やりたい放題です。 これが受け入れられてたのにも驚いた。

年老いた人が人生を回想する文章は、面白い事が多い。 この人もやりたい事やって生きて、楽しそうです。

当時はロックが今よりもずっと影響力を持っていて、そんな時代を垣間見れて楽しかったです。

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Posted by ブクログ 2017年08月05日

やはりこの時代の話は面白い。そして、羨ましい。
僕も高校〜大学生の頃に読んでいたロッキングオン(僕はJAPANの方がよく読んでたけど)の創刊時代のお話。
僕が読み始めた頃には橘川さんは既にいなかったから、知らなかったけど、創刊当時のメンバーがつくったメディアや記事は知らないあいだに目を通してそう。
...続きを読む橘川幸夫、岩谷宏の名前は覚えておき、また、調べてみようと思う。

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Posted by ブクログ 2017年06月14日

時代とエネルギーと才能の混ざり合い。1960年代~70年代の混沌とした空気感が伝わる。私小説のような、詩のような、自分語りの流れで音楽批評する構成に好き嫌いが分かれるが、その後の創作の流れに、大きな影響を与えたことは確かだろう。
中学の頃、背伸びをしたくてロッキング・オンを手にしたが、何が書いている...続きを読むか、訳が分からなかったことを思い出した(笑)

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