【感想・ネタバレ】原作版 左ききのエレン(24):最期の戰い・中のレビュー

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結局最新刊まで読んでみた

1~2巻の絵に酷評したけど、結局最新刊まで読んでみた。

絵に関しては、決してうまくはないけれど、手抜き感は無くなった。
一部の女性キャラの美しさも素晴らしい。

一方、なんの変哲の無い絵を描くのにまだ自信がないのか、JOJOばりのポーズを決めた人物画が非常に多い印象。
結果として、スタイリッシュにも見えるようにはなっているが。

ただね、あざとい感じがする。
本編でもいろいろ触れられているが、「どういうストーリー展開にすればウケが良くなるか、わかった上で狙って書いている」感がする。

天才と凡人。天才になれなかったけど、凡人として非凡な才能を見せる人たち。
そういうテーマで、世の中の多くの凡人読者(もちろん私も含む)の共感を得る。

また、スタイリッシュ且つ激動で最先端にいる広告・メディア業界で、仕事にやりがいを感じ、仲間と信頼し合って働く姿を見せることで、今の仕事、将来の仕事に不満のある層の憧れと共感を得る。
そういうところを「狙って」いるようで、そこがすごく嫌。

まあ、人気は出るでしょうよ。
一部の登場人物等は実際実名を使っており、現実としての要素を加味してリアル感を出している。
登場人物に、一般受けの良いエモい言葉を吐かせているし、東日本大震災を始め、タイムリーな要素も加えてより説得力を持たせているしね。

でも、これだと単なるあざとい仕事マンガに過ぎない。
古くは「課長島耕作」や「サラリーマン金太郎」などがやってきた道を、スタイリッシュにしただけではないか?
本来マンガに一番大切な、「作者の情熱、勢い」というのが感じられず、全て作為的に練られている気がしてくる。

まあ、パッと見はエモいし、アツいし、スタイリッシュだし、うらやましいと感じる人も多いんじゃないかと思う。
また、中盤からはギャグ要素もかなり増えてきて、マンガとしてはかなり面白いものになってきたとも思う。

でも、だからこそ最初に感じた「情熱、勢い」が無くなったのが非常に残念。
一般受けして売れる作品にはなったけど、大事なものを失ったというか…。
それは、エレンという本能と情熱のカタマリがほとんど表に出てこなくなったから、かもしれない。

#エモい #カッコいい #アガる

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2022年02月10日

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