あらすじ
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説、ジュニア版で登場!
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Posted by ブクログ
実写映画化された時に映像で見ていて、小説があることも知っていたが当時は子供が小さく小説を読んでいる余裕もあまりなかったため未読だった。
なので桜良のイメージは浜辺美波のままだったのであるが、原作読んだ印象は少し違和感。何年も前の映画なので当時の年齢等いろいろ問題はあるのだろうが個人的には今いる女優さんでは今田美桜か広瀬アリスが原作イメージなのではないかと思う。(北村と今田だとリベンジャーズになってしまうが)
前述の通り映画を見ているため、あらすじに関しては既知である。その状態で読んだのであるが、ひたすらまどろっこしかった。余計な修飾が多いし(主人公/僕の性格を表現しているんだろうけど)、他でも書かれているが【】書きで主人公の名前をわざわざ隠す意味がわからない。読みにくくしているだけの表現だ。というのが前半の2/3くらい。
ところが桜良が入院してくるあたりから余計なものがなくなり、山内家で共病文庫を読んでるあたりは桜良の気持ちがストレートに飛び込んでくる。わざとやっているならすごいと思うが、デビュー作とのことなので前半をこねくり回してしまっただけかなと感じている。作者の他の作品をまだ読んでないのでそのあたりの評価は読んでからとなるだろう。
前半だけなら星2つになるところであるが、作品としては星4つにしてみた。