あらすじ
将軍に献上された巨大犬「仁王丸」を飼い馴らす、という難事を見事成し遂げた旗本・小笠原官兵衛。一躍名を挙げた官兵衛にあちこちの座敷から声がかかるようになり、ついには老中・田沼意次の屋敷に召されることに。折しも、将軍・家治の後継として、その実弟である清水重好と一橋豊千代が競っていた。一橋派と見なされる意次が官兵衛に秋波を送るのは何故か? 気弱な官兵衛の心は千々に乱れる……。笑いあり涙ありの御犬時代小説、待望のシリーズ第2弾! 書き下ろし時代小説
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Posted by ブクログ
同僚の長谷川外記との結納も済んだ夜、口入れ屋から雇い入れた男を含んだ盗人が、仁王丸に毒入饅頭を食わせ、結納金を盗みに入る。
足に障害の残るチン、百若が外に出たがるので盗賊に気づいた官兵衛。
そこから毒の解毒に昼夜を問わずかかりきりになる。
そんな最中、時期将軍の跡取りに関しての一橋家を含む田沼一派と、現将軍の中の良い弟、清水家中将の間に入り翻弄されるのは官兵衛。
官兵衛は政治など興味はなく、ただただ仁王丸の健康を取り戻し、人を再び信頼して欲しかったのであった。
今回の第2巻もいいお話に終始。
ほんわかいい心地の読後感!!