あらすじ
アイデアと、行動ひとつで、世界はここまで動かせる。
NHK「おはよう日本」、日テレ「ニュースZERO」ほか出演で大反響!
朝日、日経、日経ビジネス、アエラなど、
各メディアで話題の「元・落ちこぼれ」早大生による、世界を驚かせた教育革命戦記。
深刻な教師不足になやむ途上国に、
ネットやDVDを駆使して「最高の授業」を届けつづける、
24歳の早大生、税所篤快(さいしょ・あつよし)。
かつて偏差値28の「おちこぼれ」だった彼は、
なぜバングラデシュ、ルワンダ、ヨルダン、ガザ地区など
世界各地の教育危機を次々と救うことができたのでしょうか?
日本の受験ビジネスにひそんでいた意外な「武器」、
ワタミとの合同事業の挫折、くやしさを「行動」に変える勇気、
そして各地でなしとげた、予想を超える成果の数々……。
世界を驚かせた、感動の教育革命戦記!
目次
序 章: 最高のプレゼン、最低の結末
第1章: 足立区の落ちこぼれ少年
第2章: バングラデシュ版「ドラゴン桜」の成功
第3章: ソーシャル・ビジネスの夢、やぶれる
第4章: 「五大陸ドラゴン桜」プロジェクト、中東へ
第5章: ルワンダ一の理科教師
第6章: 封鎖都市ガザと、2人の女傑
第7章: 「最高の授業」を、世界の果てまで届けよう
巻末鼎談:米倉誠一郎×田村耕太郎×税所篤快
推薦のことばが続々とよせられています!
頭の固いジジイが「失われた20年」などと言っている間に、自力で道を拓く若者がここにいる。僕は全力で応援する。
――田原総一朗(ジャーナリスト)
税所君は、特別な才能を持っているからここにたどりついたわけではない。幾多の失敗を恐れずに進んできたから、ここにいるのだ。
――乙武洋匡(作家)
ここに描かれているのは途上国援助の物語ではない。教育とは何か? 学校とは何か? 先生とは何か? が問われているのだ。
――藤原和博(元・杉並区立和田中学校校長)
世界よ、これが日本の若者だっ! 僕達は世界を変えられる。偏差値ど底辺でも、志が雲より高く、フットワークが羽よりも軽ければ。
――駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表理事)
未来も希望もチャンスも自分でつかみとる。“握力の強い生き方”っていうのは、こういうことなんだね。
――安藤美冬(〔株〕スプリー代表取締役)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
高校時代、学校の授業に魅力を感じず、偏差値28の落ちこぼれとして過ごしていた著者は、大学進学のために通った東進ハイスクールで、有名で実力も兼ね備えた講師のDVD授業でメキメキと学力を上げ、早稲田大学教育学部に入学する。
大学での授業にもどうしても魅力を感じず、大学に顔を出さない日が続くが、失恋と秋田大学の坪井ひろみ先生が書いた『グラミン銀行を知っていますか』という本に出会い、すぐに行動に出る。
坪井先生に電話をかけ、大学に会いに行ったのは、その日の深夜バス。翌日には先生と会談し、グラミン銀行のあるバングラデシュに行くことを決意する。
著者の手掛けるプロジェクトは、貧困層や社会的事情で教育を十分に受けられない子どもたちに、DVDやSkypeで教育を与え、本来の力を発揮させられる環境をつくるというもの。
実際に一年目の活動では、バングラデシュの最高峰の大学であるダッカ大学に合格させることができ、紆余曲折する中にも結果を出し続けている。
2011年には、ワタミが主催する『ワタミ夢アワード』の大賞と特別賞をダブル受賞し、資金面のバックアップをしてもらえるようになり、ワタミの渡邉会長からは「惜しみ無く援助するから、ビジネス化しなさい。」という言葉ももらい、順風満帆に。
とはならず、この活動のベースはどうしても貧困層などであり、授業を有料化してしまうと、受講者も激減してしまい、ビジネスとしては全く成り立たなかった。
二年間のワタミとの関係も無くなってしまい、資金面で苦労することになるが、今度は東京大学が研究の対象としてくれて、資金を得られることとなった。
現在は『5大陸ドラゴン桜』として、世界各地で教育難民と呼ばれる子どもたちに救いの手を伸ばし、つたない英語力と、溢れんばかりの熱意、行動力、同じ夢をもった仲間と共に活動を続けている。
ザ・ブルーハーツの歌に『未来は僕らの手の中』という歌がある。
本当にその通り。
未来を変えていき、より良い未来をつかむのは、自分次第であり、誰にでもできることだ!
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税所くんの行動力には脱帽です。思い立ったら行動に移すという習慣をいかに身につけるか、いつも思い悩んでいるのですが、少しだけ影響を受ける事ができそうです。彼のこれからの活躍も目が離せません。
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なかなかに刺激的な本!
学生時代に、バングラデシュで満足な教育を受けられない生徒向けに映像での授業を届けるプロジェクトを企画、実行した税所さん。
最終、ルワンダとかヨルダンとか、複数の国に広げ、タイトル通り、その国最高の先生の授業を届け、たくさんの生徒たちに喜ばれる。
行動あるのみ。
やるかやらないか。
知識よりも行動。
動かないと変わらない。
89年生まれだから、私の五つ年下になるんだけど、その行動力に脱帽したし、なんか勇気もらいました!
突き抜ける。
大事だね。
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おそらくボクも同じ時期にグラミン銀行に関する同じ本を読んだハズなのですがそこからの行動力が桁違いですね。その日に電話して翌日に本の作者(大学教授)に会いに行きそのままバングラデシュでコーディネーターとして働き始め、現地で問題を見つけ解決するというスピード。素晴らしい。
あとこの本の中では数多くの「先生」が出てきます。税所くんも一人ではなく多くの先生にアドバイスしてもらったり投資してもらったりして次々と新しいことに挑戦していきます。世界各地の子どもたちにもいい先生の授業が必要だということと同時に税所くん自身が成長する過程でもいい先生が必要なのだということが理解出来ました。一人の人にとって先生というものの存在がいかに大きいかということがわかりますね。
それとクラウドファンディングという、一般人から寄付金を集めるシステムのすごさにも目がいきます。通常なにかプロジェクトや事業をやるには会社をつくって株主からお金を集めなければいけないのです。税所くんも一度ワタミがバックアップにつきましたが利益が出せず頓挫したという経緯があります。ではNGOを作れば成功するかというとそうでもなさそうです。これからの若者がアイデアを形にするという上でこのクラウドファンディングという仕組みは非常に可能性がありますね。
ボクはゲームが好きなので、海外でこんなゲームを作りたい!という会社がキックスターターというクラウドファンディングを使って資金を集めて開発するという話をよく聞きます。巧く活用して世界にはばたいてほしいものです。ボクも彼に出資したいです。
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税所さんの講演を前に予習の意味で読みました。
前の「前へ!前へ!前へ!」よりは、最初にワタミでの失敗談をもってくるあたり、本として構成を考えていると思います。今回は文章がメインで写真は少ないです。
今回も今までのバングラデッシュの話もありますが、最初の失敗につながる話やルワンダやパレスチナのガザ地域での出来事が面白いです。(面白いといってはやっている本人たちに失礼ですが、いろいろハプニングは多いです。)
でも、幾度ものハプニングにも負けずに突き進む税所さんの精神力には見習うものがあります。
今回も、その一途な思いがぎっしり詰まっています。
ちなみに講演は本以上に人を引き付ける話で面白かったです。
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カタリバの新規事業で呼ぶ講演者の著作。めっちゃ面白かった。
卒業年が同じ大学生の書いた本だとは。
いわゆる意識の高い大学生の成功例と言って良いと思う。
もちろん事業モデルが未完成で、これを成功と呼ぶには尚早とも考えられるが、少なくとも学生時代の過ごし方としては(7年かかったという点を差し引いても)成功していると思う。
教育や途上国に関わる意識の高い学生なら共通して意識するだろう人や組織の名前が頻出しており、親近感を覚えるところも多かった。すずかんやROJE、藤原和博などが出てきていたので、辿れば共通の友人とかいそうではある。
高校生に読んでもらうという観点で内容を吟味していたが、読みやすさも含めて教材として十分であるように思う。「国際」と「教育」の両方で採用しようと思う。
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最近読んだ中では名著。
青年のビジネスでの国際貢献を通しての希望と葛藤を描いた本。
一番印象的だったのは
グラミン銀行 ムハマド・ユヌスの言葉。
私はチャリティーが嫌いだ
社会的に存在意義がある事業は、必ず利益を生み出す。
私やっているグラミン銀行は本当に儲かっている。
だからみんな認めて参加してくれる。
収益性がナンバーワンの誇りであり、社会起業も企業も関係ない。
ふつうの会社だって儲かっていれば雇用を生むし、税金を納めて、
利益を出して事業を継続する。
そういう意味で全てのビジネスが社会起業なんですよ。」
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いろいろな面で一人先走りして、空回りしている感があるのは気になってしまったが、アイディアを実現するために行動することも大事なのかと感じた。アイディアのよさとか、サポートしてくれる人脈とか、必要なものはあるので、何でもつきすすめばよいという訳ではないが。タネとなるものを見逃さない気付きとか視点が大事だと感じた。
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大学生の息子二人の親としても、税所さんが大学生でこれだけの発想と行動力と熱意を持って貧しい子供達のために動いたことに心を動かされました。
こうしたいと思って、すぐにバングラディシュ、ヨルダン、ルワンダ、イスラエル‥と安全とはいえないような地域にもすぐに飛んでいく行動力。
失敗や挫折を繰り返しながらも、情熱を失わず続ける行動力。
「どのような状況になろうとも人間には一つだけ自由が残されている。
それは、どう行動するかだ。」
この税所さんの言葉は本当に説得力がありました。
彼らのe-Educationは今年の2月で創業10周年を迎えたそうです。
教育は続けることが大切。
これからも続きますように。
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学生が途上国で学習支援を展開する実話。
自分も同じ大学で、同じ時期に、同じようなボランティアに取り組んでいたから、すごく親近感を覚えた。
高校生、大学生に読んでもらいたい。
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今の若者も満更でない。
「豚もおだてりゃ木に登る」(笑)
若者は特権である行動力を時には厳しく
それを支える大人がいてこそ、若者は成長できる。
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この大学生すごすぎる。米倉誠一郎にはじまり、ムハマド・ユヌス氏や渡邉美樹・藤原和博など、大物と交流をして刺激や助言を得ながら、東進ハイスクール式のDVD授業を世界の各地で実現させている。飛び抜けた行動力である。若者にお尻を叩かれている気がした。
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教育格差という難題を解決するべく、世界中の貧困層に授業を届けようと駆け巡るストーリー。著者自身が大学受験時に予備校で受講したDVD授業のシステムを利用するという、誰もが考えそうで、誰ひとりとして実行しなかった方法。それらを実現するまで様々な困難を乗り越え、その中でたくさんお感動的な出会いがあり、労苦と感動の内容。著者の行動力は読者に勇気を与える。
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どうしたら自分にできるだろうか。
書籍の著者に会いに行く。
現地に行って現場の人と話し合う。
自分が何をやっているか自己紹介する。
突出した人の力を借りる。
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『グラミン銀行を知っていますか』
『「社会を変える」を仕事にする』
同じ本を読んで、心動かされているのに、この行動力の差はなんだろう…
とにかく思い立ったらやってみる、そのスピードと行動力に驚愕。
スタートダッシュに優れた人って、時として継続性に難ありな場合があるけど、彼は事業を発展させることで結果的に継続を図っているところが素晴らしいと思う。
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私も国際協力には関心がありましたが、同世代の人が、予備校の応用を使ってクリエイティブな発想を展開していく姿が印象深かったです。
まだまだ発展途上な分野ですが、応援したくなりました。
ワタミの社長とのやりとりはハラハラしました。
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E-educationの活動内容がわかった。
某予備校のDVD授業を教育が行き届いていない貧困層が多い国に提供する。
思いつく人はいるだろうが、実際に税所さんは行動に移し果敢に挑戦していく姿勢がすばらしい。
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予備校の映像授業の技術を使って、バングラデシュの村で有名大学の合格を出したり、ヨルダンからガザ地区で学習障がいのこどもたちを教える先生の研修を行ったり。高い壁を越える教育の力で、矛盾と困難に抗う勇気を感じる一冊。
Posted by ブクログ
「失敗」を赤裸々に話せる強さ。信頼を失って、逃げ出して…。強者ではない、いわゆる普通の人だった税所さんの武器は「行動力」だったんだなぁと。どう繋がるか分からないことでも、大きな目標を掲げてそれに向かって突き進む姿勢は、共感できた。動機なども人間臭くていい。さらに興味を持った。
Posted by ブクログ
読み始めは子供っぽい文章で、買わなきゃよかったとまで思いましたが、より具体的な内容になると、どんどん引き込まれていきました。あまり賢いやり方ではないと思う場面はいくつもありましたが、その批判を打ち消すような破壊的な行動力に圧倒されます。He is crazy. この言葉か一番当てはまるのではないでしょうか。クレイジーな行動ってどういったものですか?その答えは税所さんの本の中にあります。
Posted by ブクログ
面白そうなタイトルだったので手に取ったが、面白かった!!行動力がすごい!24才の著者なんだけど、DVDの授業を世界に普及させようとしていて、その「実行力」に感心した。文章的には人の誉め方と紹介の仕方が苦手だったけど、著者の強烈なモチベーションが伝わってきて、相殺された。そのきっかけとなったのが、彼女との失恋だったからまた面白い!「彼女を見返してやるぞ!」という精神でね。何のきっかけでスタートするかなんて、わかんないもんだなあ(^_-)
Posted by ブクログ
☆的には、3.5くらいが感覚に近いかな。
口語調でブログみたいな感じで書いてあるので、短時間で読める感じ。
気になっててやっと読んだけど、2013年頃の本だったりして、あの騒がれてた頃から、え、もうそんなに経ったの?!て、そんなところにちょっと衝撃だったりしました。
途中でも触れられているように、かなりゆるふわな事業がいっぱいだし、今後真剣に展開を考えるとしたらまた行き詰まってくるだろうなぁということもいっぱいある、かなり行き当たりばったりなプロジェクト感もあるけど、それでもこの展開力は、目を見張るものがある。実際、「行動」するのって、とても難しいよね、っていう。
あと、フットワークの軽さ、本気のゼロから展開していく力など、純粋にすごい。
今、彼はどうしてるのかな?
最近あまり聞かない気もするけど。
ちょっと調べてみよっかな。
Posted by ブクログ
NPO e-Educationの取り組み、ドラゴン桜プロジェクトの取り組みについて書かれています。
成功も失敗も書かれていて、起業を目指す特に若い人にとって役に立つ本だと思います。
著者の税所さん、行動力がとにかくすごいです。
Posted by ブクログ
自称おちこぼれという著者が社会起業家になっていく自伝のような本。
バングラディシュで予備校を開くために、周りの人たちを巻き込みまくって行動していく。その行動力は圧巻。
結果がでなかったときのへこみ方、籠り方もすごい。
それによって大きな信頼を損ねるなど激しい人生を送っている。
映像教育の可能性と限界について考えさせられた。
学んだこと。
①とにかく行動することで何かが動き出す
②であった人を大切にし、目の前のことに必死で取り組むことの大切さ
Posted by ブクログ
行動力が驚くべきレベル。DVDによる授業なんか退屈するに決まっているという先入観が自分の中にあることを気づく。渇きを持った学習者に学ぶ機会を与える手段としてのDVDやネットか。高校生・大学生にとっての学ぶ方法の変革はすぐそばにきているかもしれない。
良いコンテンツ作りのノウハウは商品になる?