あらすじ
最新型特殊装備“龍機兵”を擁する警視庁特捜部は警察内部の偏見に抗いつつ、国際情勢のボーダーレス化で変容する犯罪に立ち向かう@@由起谷主任が病床の元上司の秘密に迫る表題作、特捜部入り前のライザの彷徨を描く「済度」など八篇を収録した二〇一〇年代最高のミステリ・シリーズ初の短篇集。解説収録/円城塔
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Posted by ブクログ
機龍警察シリーズの短編集。サイドストーリーと言えば軽く思えるが、どれも読みごたえのある、手抜きなしの傑作短編集。
とはいえ、本編の5作(この本以降のもう1作は後で読んでもいいみたい)を読んでおかないと、世界観、キャラクター等が分からず楽しめないので、「まずは短編集で機龍警察シリーズデビュー」という方法はやめた方がいいと思う。
このシリーズは是非とも刊行順で読んで欲しい。
遠田潤子風ブルースを感じる表題作に、隠蔽捜査シリーズみたいな話もあるし、なんとガンダムサンダーボルトネタまで。しかもその全てが捨て駒じゃないって、なんという多才っぷり。短編一つ一つに本編以外の直接的つながりはないものの、最後に掲載の作品にユルやかに収れんされていく構成も見事。
今更俺が言うてもなんの評価にもならんけど…
月村了衛は日本小説界の至宝だと思う。
Posted by ブクログ
機龍警察の世界は人間ドラマも面白いんだなと思いました。短編も面白かった。
勿論機龍兵ありきの世界ですし、登場シーンは高まったりハラハラしたりですが。
掲載誌バラバラぽいのがまとめて読めるのもありがたいです。
お話は、ライザのスカウト話「済度」、先に「未亡旅団」読んでるから尚の事胸にくる由起谷さん話「沙弥」、機龍警察でコメディ回があるとは…な「勤行」が特に好きでした。
「勤行」、徹夜で国会答弁を作る宮近さん&城木さんの奮闘とドキドキの質疑、笑い事じゃないけどほのぼのしてしまった…
「化生」はゾッとしました。次作に続くのかぁ。
Posted by ブクログ
メモです。
「火宅」
どす黒い強かさ。
「焼相」
緑→ライザの感情。
それにしてもこのシリーズは警官死にすぎよな。
「輪廻」
胸糞。由起谷の義憤。
「済度」
ライザと沖津の邂逅。
「雪娘」
スネグーラチカ。
「沙弥」
由起谷が警官を志した理由。
叔父さんいい人。
「勤行」
申し訳ないけど答弁作成デスマーチには笑ってしまう。
宮近さんが報われるの嬉しいな。
「化生」
こわ〜ラストにこんなに怖い話もってきます?