【感想・ネタバレ】俗物図鑑(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

評論家だけの風変りな“梁山泊”プロダクション出現――盗聴、横領、出歯亀、放火などタブーとされる芸ばかりに秀でている彼ら俗物センセイは、一躍、マスコミの寵児にのし上がる。しかし、彼らの奔放な活躍ぶりは、次第に世間の良識という怪物の反撃に合い、両者の壮烈な戦いが開始された……。人間の隠された悪への欲望と破壊衝動を、豊かなパロディ精神と言葉の遊びで描き出す長編小説。 ※当電子版には文庫版掲載のカットは収録しておりません。ご了承ください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

筒井康孝2作目
僕が生まれる前の作品とかしかもまだ生きているし
もっと若い人なのか勝手に思っていた
でも、おかしいよな
だって星新一とか小松左京とかと同世代なんだもんな
若いわけがない

内容はというと
接待専門のような課長が、社長の情婦と関係をもった所から話が始まる
なんだかんだと家を追い出された主人公はその情婦と暮らすことになる
で、その情婦の兄が出版社を立ち上げるということで、「接待論」とかいう本を出すことになり
これが意外と売れて、そしたら何か変わったことを評論できる人はほかにも居ないかと思ってゲロ評論家などを見つけてきたらこれが大当たり
情婦を住んでいる梁山泊という名前のマンションに声をかけた評論家を住まわせて評論家事務所「梁山泊プロ」としてテレビに出すことに
そこからテレビやら何やらで大活躍?するんだけど
反社会的というか異常としか思えない評論をする人ばかりなものだから問題になって最後はドタバタ劇の末、女性陣と息子を残して全員自衛隊に殺されるという

うーん、説明していて訳わからなくなってきた
この人はナンセンスを描く人らしいんだけど
ナンセンスというのは、意味があることを知りぬいてないと書けないわけで
知っているからこそナンセンスという形の皮肉めいた表現ができるわけで
そう考えてみると当時の社会がどんなものか僕はあまり知らないけれど
こういう風刺をされる世の中っていうのはどうなんだ実際
ていうかこの人の発想力と展開の飛び具合は本当にすごいな
うん、ダメ人間ばかりが出てくるというのも好きだ

違うのも読もう

0
2011年03月27日

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