あらすじ
猫の血をこじらせて人間相手に恋をした!?
「不意に猫の血をこじらせて、人間相手の恋に落ちた」猫町夫妻に助けられた捨て猫の僕は、人間に化けられるという特技と、猫ゆえの成長の早さで、二歳半ながら高校に通っている。そして密かに同級生に恋心を抱いていた。
そんなある日、転校生がやってきた。そいつの正体は黒い化け猫で、僕にしつこく絡んでくる。それが面倒な日々のはじまりだった。二つ上には、白猫になってしまった先輩もいて、受験のために先輩を人間に戻すべく奮闘するのだが……。
猫町君の切ない恋の行方と短すぎる青春模様を活写し、第17回小学館文庫小説賞優秀賞を受賞。尾道出身作家のデビュー作は、「読んだ人が、もっとペットを好きになる」尾道と猫への愛に満ちあふれたファンタジックな青春小説の傑作です。
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Posted by ブクログ
人間よりも猫の方が登場人物が多い、けど訳ありの猫の方が多い、そんな小説。尾道を舞台とした青春小説だけれど、ドタバタ笑いあり、涙あり、ちょっとどころじゃない不思議あり。
3話目が他と違ってファンタジーな要素多めだったけど、どの話もおもしろかった。猫町くんの能力?があやふやな感じだし、続いたら読みたい。