【感想・ネタバレ】復活力のレビュー

あらすじ

強面だけど心優しいコンビとして国民的人気者の、青春時代の素顔とは?――安アパートで10年間、布団を並べて眠った。二人で舞台に出たら観客も二人だった。トイレには「みー君へ」と書かれた富澤から伊達へのメモが貼られていた。恋人も嫉妬する(!?)長~蜜月!笑いを心底愛し、震災後の東北を支援し続ける二人の、バイタリティの原点。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生い立ちからM-1優勝の後までをそれぞれが
振り返る形式
伊達さんは10年付き合った恋人とも
別れを決断することになり、富澤さんは
お笑いの世界に巻き込んだ自分のせい
じゃないかと思ったが伊達さんは
「すべて選んだのは僕自身」と後述している。

これは覚悟やプライドを守ることが勝者、
スネたり逃げてしまうようなことは敗者であると
気持ちのないやつに人生は変えられない、
という言葉にまとまっている。
復活力は振り返ると勝者と言われる人達が
持っていた覚悟やプライドのことである。

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2022年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サンドウィッチマン結成から現在の活躍までのドキュメンタリーが二人の視点で描かれている。
サンドウィッチマンの漫才コントが大好きだったのもあるし、二人が東日本大震災復興の支援活動をしていることも知っていたのですごく興味があり読んでみた。

もともと好感度高かったけど、読んでみてますます好きになってしまった。
見た目に爽やかさがないのにここまで好感度の高い芸人さんも他にいないように思う。
自分含め多くの人は、見た目が怖いのに実は優しい、みたいなギャップに弱いのかもしれない。

これを読んで一番感じたのが、二人の仲が良い、というところ。なぜ仲が良いかというと、気心知れたというところもあるかもしれないが、基本的に二人とも優しいし性格が良い。二人で10年も芽が出ず、同じ部屋で生活していて喧嘩がないというのは本当に奇跡的だと感じる。

それから、TVに出るまで、またM1優勝までの地道な下積み時代、よく諦めずに頑張ったな〜。というもの。先が見えない中、これだけ継続できるのは本当にすごい。

M1の敗者復活からの優勝劇は本当にドラマティックだけど、富澤さんはうすうす予感していたっぽい。それだけの研究や準備をして臨んでいたということだが、そのあたりの戦略、ツメ、計算もすごいなと思う。

最後に二人のパーソナリティがそれぞれに素敵だなというところ。二人は同じラグビー部で青春時代を過ごしたらしい。やはり友情を育むのは学生時代やクラブ活動なのかもしれない。

伊達ちゃん(この呼び方がしっくりくる)は明るくて社交的で楽観的。確かに誰からも愛されそうなキャラのように思える。
一方で富澤さんは暗くて慎重でネガティブなように思える。
富澤さんがサンドの圧倒的ブレインだとは思うが、どちらが欠けても成立しないだろうなと思う。ほんとにすごいバランスのもとに成り立っている。これは奇跡かもしれない。二人が出会ってくれてただただ感謝。

この本では同じシチュエーションについて二人がそれぞれに述懐している。同じ場面でも思うことや考えること、気づくポイントなどが違っていて、それがそれぞれのパーソナリティを引き立てている。この構成はなかなか良かった。

全体を通して、夢をあきらめずに追い続けれはいつか必ず叶う、ということが描かれておりとてもポジティブな気持ちになれた。

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2025年01月01日

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