あらすじ
『孔明のヨメ。』『江河の如く 孫子物語』などを手掛ける、中国史コミックの名手・杜康潤の意欲作! 時は唐代最盛期、名君・玄宗皇帝が治める国際都市・長安に渡った遣唐留学生・阿倍仲麻呂。数々の絢爛たる文化が花開く中、彼を魅了したのは唐詩だった。詩仙と謳われた李白との出逢いを通じて、仲麻呂は物作りの真髄を垣間見る。また、その李白は旅の途上、後に彼とともに並び称される詩聖・杜甫と邂逅し、煌めくような日々を送る。しかし、栄華を極めた唐王朝にも嵐が迫っていた。乱れる宮廷、散り散りになる仲間たち……国破れた時、残るものとは何なのか――?
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良書という言葉意外ないです!
李白·杜甫·仲麻呂という有名人の繋がりにピックアップし、詩の心を説きながら、きちんと歴史が分かります。更に、地理まで分かる優れもの。内容が深いのに、分かりやすいのが素晴らしい!
初めて漢詩に触れた時、その清らかさや美しさに深く感動したのを思い出しました。そして、この本のおかげで、命懸けで詩人として生きた姿とリンクして、あの感動が腑に落ちたのでした。
読み方は様々だと思いますが、歴史観点もよし、漢詩の入門としてもよし、お勧めです。
読みやすい
この人の漫画はわかりやすさに溢れている。李白と杜甫の一生は考えたこともなかったけど、皆それぞれの人生があって作品を遺していたのだとしみじみした。