あらすじ
『完璧な夫婦』と評判のレイデ伯爵夫妻。妻リナは愛らしい淑女、夫ザイラスは優しい紳士だ。だが、リナは夫に“秘密”がある。その“秘密”のために訪れた下町で、リナは夫を見かけた。何故こんなところに彼が?夫を追うリナは路地裏で物盗りに遭い――「てめぇ、俺の女に気安く触るんじゃねえ」リナを助けたのは、普段とは別人の粗暴で口の悪い夫!彼は一体、何者なの!?
※本電子書籍は『レイデ夫妻のなれそめ』シリーズ全5巻を1冊にまとめた合本版です。
感情タグBEST3
一味違うファンタジー
始めは普通の貴族の夫婦が、各々仮面をかぶっているお話から、魔物に恐怖心と記憶の一部を食べられたヒロインの冒険体験談と、それに振り回されるヒーローとヒロインを愛する周りの人達(魔物達も)の苦労話しと…
ちょっと変わったコンセプトですが、面白く読めました。
世界観が独特
魔物と人間の共生を下地にレイデ伯爵夫妻と仲間たちを落とし、その周りに事件を散らす。スパイスは伯爵夫人の並みならぬ好奇心か。
世界観は意外に作り込まれていたが、どうも伯爵のガラが悪くなった時の言葉使いがどうも馴染めなく、昭和な感じがする。私には読むのにちょっと忍耐力が必要だったかな。
伯爵の妻レティは恐怖心をあることで失っていて、好奇心旺盛という設定だったが、人間恐怖心がないとこういうことになるのかと、そこはなかなか面白く読めた。これはコメディではないよね⁈