あらすじ
一生を何の病気にもかからずに終える人は、ほとんどいない。高齢化も進み、医療ケアを受ける人は今後ますます増大していく見込みである。社会全体で病気を患う人々をケアし、支えていくためにはどうしたらいいのだろうか。本書では、「現象学」という哲学の視点から、病いを患うとはどういうことなのか、病いを患う人をケアするとはどういうことなのかを、改めて見つめなおす。患者の心身をトータルにとらえ、向き合い寄り添うケアへの道しるべを示す一冊である。
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Posted by ブクログ
医師と看護師等で、患者の捉え方が異なるのはなんでだろう。と考えていたところ、この本に出会った。現象学という手法を通じて、患者と医療者のやりとりを解き明かし、ケアとは何か、ケアの目的とは何か、今求められているものとは何かを、病と病気の違いなど、ベナーの看護論を援用しつつ一つ一つわかりやすく解説した本。
Posted by ブクログ
医療ケアを現象学の視点から捉え直した本。疾病と病、癒し癒される関係。安らぎとしての健康の回復と増進。非常に腑に落ちながら読みました。現象学の言葉を丁寧に解説してくださっているけども、聞き慣れない言葉なので、なかなか読むのに骨が折れました。繰り返し読むと味わいが深まりそうです。