【感想・ネタバレ】日露戦争を演出した男 モリソン(全2巻)上のレビュー

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「小黄猿(日本)は必ず大白熊(ロシア)に勝てる。和平などとんでもない!」
こんな過激なことを言って日露戦争を仕掛けた人物がいました。
ロンドンタイムズ紙の北京特派員で、後に中華民国大総統・袁世凱の顧問を務めたジョージ・アーネスト・モリソン(George Ernest Morrison)。
日本...続きを読むで東洋史を研究する人なら、なんらかの形で関わる『東洋文庫』の設立のきっかけともなった人です。
豪州人ジャーナリストの彼は、極東における大英帝国の権益を守るため、日本を尖兵としてロシアに当たらせようと奔走。
彼が見極めた、日本がロシアに勝てる可能性とは?
豪州は英連邦の自治領でしたが、彼は宗主国たる英国の覇権、「パックス・ブリタニカ」の強化を望んでたんでしょうね。

 「英国が享受する東亜の遺産は、現在の長江流域だけでなく、東南アジア全体である!」

そのために日英同盟締結から日露開戦まで、ジャーナリストのモリソンが世論形成に果たした役割、日・英・露・独各国の「外交の舞」を描いており、当時の日本の外交史をテンポよく学べます。

ニン、トン♪

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