あらすじ
同じことを言われても、あの人なら喜んで受け入れられるのに、あの人に言われるとどうしても反発を感じてしまう。そんな経験は、誰にでもあるだろう。人はなぜ、「言う人」によって、あるいは「言い方」によって、腹を立てたり納得したりするのだろうか。著者は、その根本要因として、《「論理」と「感情」のバランス》に着目する。「論理」だけを優先させれば、相手は理解をしても納得はしない。論理を生かす「感情表現」を身につけてこそ、腹の底から納得し合う「感情で握手した人間関係」が成立するのだ。本書は、数人の部下やプロジェクトメンバーを束ねるリーダーたちに向けて、人を束ね、事を成し遂げる上での「感情表現」戦略スキルを、独自のメソッドで展開したユニークな一冊。ジャーナリスト・編集者として活動する一方、大学改革や国際交流・社会貢献の現場に携わってきた著者ならではの実践的な方法論が、平易に解説されている。
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Posted by ブクログ
昔いたサークルの先輩が薦めていた本。
著者の様々なコンサル経験談をもとに、感情表現スキル、人事マネジメントに関してケースを通して学ぶことができる。
考察については心理学的なアプローチが多く、それぞれのコミュニティにおける最適解を考察する流れになっている。
仮想的に人生経験が積める気がする。
Posted by ブクログ
学生時代に教えてもらっていた先生の本。
人は、最終的には論理ではなく感情で動く。
論理を生かすために、どう感情表現をおこなえばいいのか。またあらためて読み直したい。
Posted by ブクログ
組織を動かすには「感情>論理」である。
と聞いたら、えっ?と思う人も多いだろう。
日本では「感情的になるな」「筋道立てて話しなさい」と、感情を軽視or否定的にとらえる向きがあるように思える。
組織論と社会心理学による、リーダーシップ論や、人を動かす力について書かれている。
そこで大事なのは感情。
なぜ感情なのか?
「こいつ何を考えているのかわからない」という人と一緒に仕事をしたら疲れないだろうか。
「何を思っているんだろう」と腹の探りあいをして、仕事そのもの以外にも結局無駄な労力をさいてしまうのだ。
そもそも人は感情で動く生き物である。
感情を伝えるには「自己開示」が大事。
相手が自分を出したからこっちも自分出す、ではなくて。
相手がこころをひらくかは分からないけど、自分が先にこころを開かなければ、相手が開いてくれることはまずない。
リーダーとは「上にたつもの」ではなくて、「人を動かし、束ねるもの」である。
つまり地位・権力をもったらリーダーシップを発揮するのではなく、どんな立場にいようとリーダーシップを発揮できるのだ。
またいい上司とは、部下に目標達成を「させる」のではなく、部下のモチベーションをあげることが、最大の「いい上司」であるポイントである。
組織論というと大げさだけど、高校の部活・大学のサークル・ゼミなどでも、一生応用できそう!!
授業の内容とほぼ一緒だったかな?
ある組織から抜けようとしたときに、この話を聞いて、悩み、迷い、思いとどまりました。