【感想・ネタバレ】の、ような。 4巻のレビュー

あらすじ

独身の希夏帆は事故で両親を失った兄弟・中学2年生の冬真と5歳の春陽、恋人の愁人と共に彼女のマンションで暮らしている。一見平穏な日々であったが、冬真はクラスメイトとの関係に悩んでいた。そんな彼に春陽は「お母さんに会いたいね」と告げる。その言葉に冬真は…。(※本電子書籍は『の、ような。【単話版】』15~20を収録しております。重複購入にご注意ください。)

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自宅マンションで物書きをして暮らす希夏帆のもとへ、ある日突然、長く付き合っている恋人の愁人が2人の男の子たちを連れてやってくる。その2人の男の子たち、14歳の冬真と5歳の春陽は、愁人が参列すると言っていた、交通事故で突然亡くなった従姉夫婦の葬儀で身の振り方を決めかね、親族に持て余されていた遺児たちだった。
子供たちのことを思うとどうしても断れない希夏帆、両親を亡くしたばかりの冬真と春陽、そして元々その部屋にほぼ居ついているような状態だった愁人の4人で暮らし始めた彼らの生活を粛々とつづっていく本作は、「おまえ、いくら長い付き合いの恋人だからって子連れ(しかも自分の子ですらない男の子2人!おまけに片方は思春期!)で彼女のマンションに転がり込むのに相談なしってあり得ます?」と恐らく読んだ全員が思うだろう愁人はともかく、希夏帆も冬真も春陽もいい人過ぎるくらいのいい人で、でもやっぱり愁人も冬真と春陽の扱いを見ていられずに「2人ともうちで一緒に暮らさないか?」と言いだしちゃうくらいのいい人で、そんな彼らが遠慮したり、言いにくいことも言ったり、でもやっぱり優しくしたり、気が利かなかったりしながら、少しずつお互いに慣れていく(そして気が利くようになっていく!)様子が描かれています。また、春陽が通う保育園の園児やそのママたち、冬真が通う中学校の友達や先生など、登場人物もどんどん増えて世界が広がっていく感じも緩やかで、読んでいて非常になごむのですが、それと同時に、親を亡くした子供の心の揺れも繊細に描かれていて、泣かされるシーンも少なくありません。
家族の在り様も多様化していく昨今、こういった”家族”も増えていくのかもしれないなと自然に思わせてくれる作品です。そしてとにかく春陽がカワイイ!!

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「今はそんな不幸じゃない」

冬真と圭ちゃんがお互いの本音を少しでも打ち明けられて良かった。
そして、たぶん冬真が希夏帆の家に引き取られてから初めて流した涙。それを目撃した希夏帆が彼に質問をぶつけられた時、ちゃんとわからないことを「わからない」と言える人間で良かった、とも思った。

#感動する #泣ける #深い

1
2021年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冬真はずっと我慢強い子だと思ってたけど、栢沼くんに思ってることをきちんと打ち明けられて良かった。
ゆりかちゃんは強気な子だと思ってたけど、お家が訳ありみたいなのでそこが気になる。

0
2024年09月06日

ネタバレ 購入済み

なんかいい

他人の集まりなのになんか徐々に家族になってきています。冬真とハル君は、キナ達に出会えて本当に良かったじゃないかな?押しつけがましくもなく、でも不器用な愛情いっぱいの中育てられて小さな幸せが積み重なっていっています。ハル君は超絶かわいいですし、このまま素直に成長して欲しいです。

0
2021年08月07日

ネタバレ

いい作品!!

なかなかシリアスですが、キナちゃんの
子供達に何かできることはしてあげたい気持ちと
言葉が、毎回凄いなぁと思って読んでます!
あまり無い作品なので、貴重だと思う作品ですね。読んだ後、事故がなければなぁと感じる事が
ありますが、子供達やキナちゃんが頑張っている姿は泣けますT^T
これから、子供達やキナちゃんは成長していくのでしょうね。
また次号楽しみです!!

#泣ける #深い

0
2021年07月14日

ネタバレ 購入済み

家族のかたち

複雑な家族構成と、偶然の重なった転校先でできた友だち。シリアスな面もあるけど、ほっこりハートフルなお話。

#ほのぼの #深い #切ない

1
2021年06月24日

ネタバレ 購入済み

物分りがよく、空気を読むのがうまくて、人の機微に敏感な気遣い上手。そんな冬真の内側にフォーカスした場面が多かった。
言葉にしたり表現するのをセーブしがちだからこそ。
良い友人に出会えてよかったね。

0
2025年06月16日

ネタバレ 購入済み

子どもたちの想い

同居生活にも慣れてきて、周りを見れるようになって気づく、感じること。
雨の日に幼稚園に行きたくない。
事故のあったあの日に自分が言った言葉のせいで、自分の行動のせいで…
被害者の子どもも加害者の子どももそれぞれの立場で後悔して、悩んで…
それでも、少しずつ前に進んでいる姿が描かれています。

#切ない #泣ける

0
2021年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと沈んで悲しい気持ちで読んでいたが、
やっと深い水から顔を出して息継ぎができた気持ち。

正解はわからないしひとつとも限らないが
不正解は確実にあって、それさえ選ばなければ十分。
きなさんらしいし、とても共感できる。

0
2025年08月21日

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