【感想・ネタバレ】AI後進国 ニッポンが危ない!のレビュー

あらすじ

AIの開発・活用において日本はもはや“後進国”
巻き返しのカギは若きAIチャレンジャー

「日本のディープラーニング・ビジネスは、米国はもとより
中国の台頭ぶりを見れば、世界で勝てる感じがしない、敗戦に近い。
ただし、人材の育成に取り組み、若い優秀な人材に権限委譲すれば、
様々な産業領域で世界一になれる可能性はある」
――東京大学大学院特任准教授 松尾豊氏

米国企業はもとよりアリババ集団やテンセントなどの中国企業に比べても、
日本企業がAI活用のビジネスで大きく出遅れているのは紛れもない事実だ。
海外で開催されているAI関連の国際学会への論文採択数などでも、
米国や中国に比べて日本は極端に少ない。

まさにAI後進国ニッポンだが、
それでもAIを駆使して世界を切り拓く挑戦者たちがいる。

「脱出のカギはディープラーニング人材の育成」にあると見込む
松尾特任准教授は、日本ディープラーニング協会を設立し理事長に就任。
教育検定資格を通じて人材育成に乗り出した。

本書では、いま、日本で起こっているAI、中でもディープラーニングを活用した
ビジネスの動向をダイナミックに描き、コマツ大橋徹二社長(兼)CEO、
リクルートホールディングス峰岸真澄代表社長兼CEO、経営共創基盤(IGPI)
冨山和彦代表CEOら、優れた経営者へのインタビューから
日本企業が進むべき道を示す。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ITコンサルの私としては、記者だけあって、たくさんの事例がのっていてとても参考になった。
AI活用のG検定は興味あり。
いままではデジタルの世界のみだったAI活用が、今後はセンシング技術やロボット技術の発達でリアル世界のビジネスにも波及してくる。
今後の波は物理世界のビジネス。
Web系だった自分はデジタル経験を生かしてどの業種に価値を出していくか・・・

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2018年12月08日

Posted by ブクログ

AIにかける投資額が日本に比べて中国やアメリカは莫大に多い。アメリカではグーグルが1兆円/年をAIに投資しているのに対し、日本では数百億円/年だったりする。また、給料が全てではないが、海外では優秀な人に数千万円の給料をだすのに対し、日本の大企業は数千万円もださない。日本の大企業は最近の学生の質が下がっていると感じているらしいが、それは受けにきている学生の質が低いだけという事実は非常に考えさせられた。

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2018年08月03日

Posted by ブクログ

AIの開発や活用では日本は明らかに出遅れているとして、その原因をAIを理解している若い人に意思決定権が無いことと英語力が圧倒的に弱いため、AIのコミュニティから取り残されてことが問題と指摘して本書は始まる。
その後は、ダメな日本の中にも先進的な企業はあるとして、開発や活用の事例を次々と紹介、これではこのままでは日本がダメなことに対する啓発にならないのではと思いましたが、皆さん既にやっていると言われた方が日本人はやろうとするので、これはこれで良いかなと妙に納得。
終章では、スマイルカーブで製造は儲からないと言っているのに関わらず、ソフトウェアだけじゃ話にならないととして、ものづくり日本に利があるとの締めている。これは本書に登場するコマツ、ファナック、トヨタなどの製造業への忖度なのだろうか。

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2018年06月24日

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