あらすじ
この婚約はお芝居なのに、彼の熱いキスに胸を震わせている……。
ニューヨークのバレエ団に所属するソフィアは、海外公演から戻ったばかりの空港で突然プロポーズされた。相手は莫大な富を誇るマクニール家の三兄弟の末っ子キャメロン。事業を相続するためには結婚が必須条件だと祖父に言い渡され、オンラインで花嫁を紹介する業者を大急ぎで利用したという。どういうこと? そんなところに登録した覚えはないのに。動揺するソフィアに、空港で待ち構えていたマスコミが襲いかかる。業者の手違いに気づいて素早く姿を消したキャメロンに代わり、ソフィアを救ってくれたのは三兄弟の長兄クインだった。なんと彼は、自分が本当の婚約者だと声高らかに宣言したのだ!
■お待たせしました! 新作の刊行が熱望されていたJ・ロックの作品をディザイアから久々にお届けします。とっさに機転をきかせてくれたクインのおかげで、ソフィアはスキャンダルを免れ、1カ月間の偽装婚約に同意しますが、やがて彼の魅力に抗えなくなり……。
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Posted by ブクログ
自分が知らない間に個人情報を婚活サイトに登録され、ある日突然、見知らぬ若い男からプロポーズされたソフィア。
彼女は有名なバレーリーナで、海外公演から帰路の空港でイケメンから予想外の求愛を受ける。
相手は若くて美男で、しかも富豪とくれば、平凡な女の子なら、舞い上がる夢のような話かもしれない。
しかし、ソフィアは有名なプリンシパルであり、父親は大富豪。しかも、彼女はそんな父親とその束縛を嫌い、堅実な一人暮らしをしている。そんな彼女であってみれば、降って湧いたようなイケメンのプロポーズもただ傍迷惑なだけ。
一方、そのイケメンの兄が弟の失態をフォローしようと同じ場所に現れた。
ソフィアは彼に「婚約者のフリをして欲しい」と頼むが-。
現代の恋愛ものらしく、婚活サイトといったネットトラブルが引き起こした出来事は、小説にはあるようでない題材で、なかなか興味深く読めた。
ソフィアのストイックなほどバレーにかける情熱には好感が持てたし、情熱的だけど強引すぎないヒーローも好感度が高い。
タイトルに惹かれて読んでみたが、正解だったと思う。
ヒロインの母の遺言ともいうべき
-世界は美しいことに満ちている。その美しいものは、気づかないだけで身近に存在する。
という言葉には考えさせられた。