あらすじ
市場開拓、成長戦略を加速する!
「時間を買うことができる」「既存事業の幅を効率よく拡大する」「研究開発やノウハウを吸収する」――。
単なる規模拡大ではなく、将来の競争力強化につながる企業組織戦略の切り札として、いまや一般的なものとなったM&A。
特に日本企業による海外企業の買収が活発化しており、2017年の買収件数は過去最高となりました。今後もその流れは続きます。
内需企業が海外販路の獲得を目指すなどM&Aの裾野が広がりを見せています。
本書は、幅広い読者を想定し、M&Aの目的・意義から、種類、実行のプロセス、さらには法律や会計、税務の問題まで、M&Aに関する基礎的な知識を網羅、わかりやすく解説する入門書です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
M&A本を探している中でチョイス。著者はKPMG FAS の知野雅彦史、岡田光氏。
感想。文庫本でここまで整理されているのは感動。手元に置いておきたい。事業所側の立場で、戦略立案〜クロージングやPMIまで丁寧かつ深掘りし過ぎずの適度な深度で記載がされている。
備忘録
・M&Aは経営戦略を実現するための戦術である。
・シナジーを実現して初めてM&Aは成功。前提として今の時代、シナジーを期待しない価格では買収するのは困難。
・ソーシングのポイント。①事業戦略との適合性、②相手があることなので試行錯誤や調査と整理の繰り返しが必須、③業界環境とタイミングが重要、④経営が関与して組織的かつスピーディーに。
・DDのスコーピングのポイント。①M&Aの目的に照らし合わせて論点を絞り込む、②取得する持分の割合に応じて検討、③企業価値評価の方法次第、④対象会社の業種次第。
・TOM。シナジーの発現を目指してどのような業務プロセスを構築すべきかを考えること。
Posted by ブクログ
入門書としておすすめ!
細かく丁寧な説明で、基礎知識がなくても理解できる。
内容はかなり実務的なので、これからM&A関連の仕事をするぞという人や、この分野に興味がある人にはもってこいだと思う。
手元に置いておきたい一冊。
Posted by ブクログ
M&Aの入門書と思い購入したのですが、かなり細かくフローや必要書類などが記載されており、難しかったです。M&Aの全体像を理解しているか、少し経験がある人あたりが読むと知識が補完されるのではと思います。内容を知ったら、M&Aは初心者には無理だなと、実感しました。
Posted by ブクログ
M&A関連の本としては、オーソドックスなパターン。基礎的な勉強に最適。何冊も読む事で、専門用語にも慣れてきたが、企業価値評価の算定は斜め読みでは理解が難しい。
専門知識として、以下を補完。大企業が最新テクノロジーを取り込むために有効なCVC コーポレートベンチャーキャピタル戦略。合併後にB社の製品をA社のルートで販売する事で売上高が増加するクロスセリング。M&Aの成功確率は良くて5割。やや難しかったのが、企業価値評価の3つのアプローチ。マーケットアプローチ、インカムアプローチ、コストアプローチ。DCF法による評価が最もポピュラーとの事だが。
もう少し勉強を続けようと思う。