【感想・ネタバレ】陛下、お味はいかがでしょう。「天皇の料理番」の絵日記のレビュー

あらすじ

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天皇の料理番として、宮内庁大膳課厨房第二係に勤務し、洋食担当として働いた著者が見てきた、天皇家の食卓とは? 知られざる宮中エピソードに加え、昭和天皇から今上天皇にいたる皇室ご一家の食卓、だんらん、知られざる食にまつわるエピソードを、著者本人があたたかな筆致で描いた絵と文章でまとめた心温まる一冊。著者が実際に供していた宮中レシピも収録。

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ネタバレ

天皇家のご飯、日常。
誰でも、見たことないから、知りたい、その欲望を少しだけ叶えてくれる本。
陛下皇后さまは、本当にすばらしい方なのだと、つくづく感じる。

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2019年02月19日

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もうすぐ退位される天皇陛下のお食事を作ってこられた工藤極氏のエッセイ。けっして豪華でなく、どちらかと言えば私たち国民と同じ普通の食生活をなされてたんだなとあらためて思った。イラストも上手い訳でないのに工藤氏の人柄の暖かさが伝わってすらすら読めました!

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2019年03月30日

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皇室の方々の暮らしぶりが垣間見えて面白かった。

食材を丁寧に扱い、心を込めて料理する姿勢がとても素敵で見習いたいと思った。

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2025年10月03日

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つい、家事の合間に読んでしまった。

宮内庁大膳課の一員でいらした、フレンチのシェフのご本。

類書で「昭和天皇のお食事」(渡辺誠さん著)も読んでいたけれど、それよりも、もう少し時代が今に下った感じ。

手書きのイラストが明るく、ぬくもりがある。

平成の上皇様から、令和の今上陛下と皇后様、宮様方のお食事を通したお暮らしぶりを拝して、上つ方に限らず私達も、毎日のお食事には知恵と楽しみを凝らし。優しい物腰で暮らしたいものだと、つくづく感じた。

つい、いらいらと強い言葉ばかり使ってしまうけれど
美味しいものを頂けるのは、作ってくれる家族のおかげだし、ありがとうを増やさなくちゃいけないだろうか。

(お料理を教えて、数年が経ち、悔しいことに私よりもずっと上手に作ってくれる。よく熱を出すし、食欲の落ちがちな私が、完食出来るものを、あれこれと考えてくれる。ありがたいが、やっぱりちょっとだけ、悔しい。)

御膳のお仕事は、並大抵のご苦労ではないだろう。
鮎のポテト焼きのレシピや、メニューの書き方のルール、ご勤務のあらましまで、とても面白く読ませて頂いた。

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2025年08月28日

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宮内庁大膳課での職務とエピソードを中心にした、食のエッセイ。
第1章 宮内庁大膳課へようこそ
第2章 皇室のかたがたとの日々  
第3章 僕の足跡、そしてこれから
第4章 天皇家の食卓・・・レシピ集
宮内庁大膳課の厨房第二係(洋食担当)に、5年間奉職した
著者による、天皇家の「食」と学んだこと&エピソード。
奉職までの過去と退職後の現在に至る道のりを含む。
著者自身のイラストに彩られている。レシピ集有り。
絵日記と謳うけど、実のところイラスト入り食のエッセイです。
宮内庁大膳課で天皇家の食事を提供していた体験は、
たとえ5年であれ、思い出して語りたくなる、
人間としての、料理人としての形成の場での研鑽。
厨房に入れば、毎日が緊張の連続。園遊会や晩餐会もあるし。
独特の料理用語に調理法、料理が原因となる失態はご法度。
それでも、学びと人との出会いがある。
経験豊富な主厨長からの享受、エピソードを語る先輩たち。
腹八分目の質素な食事は、食生活から健康を意識する
天皇家の「食養学」の実践。それで得た、貴重な学び。
そして、それらを読者に分かり易く提示してくれるのが良かった。
絵本のような温かみのあるイラストも、楽しかったです。

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2022年01月31日

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料理人として宮内庁に勤めていた著者の思い出話と皇室の方々にまつわるエピソード。「天皇の料理番」なんて副題についているけど、宮内庁勤めは1970年代、つまり著者30歳前後の5年間だって。まことしやかに秋篠宮一家のエピソードとかも紹介されているけど、実体験ではなく聞いた話ということか。とはいえ紹介されるエピソードからは皇族の方々のすばらしい人柄がわかる。特に、平成天皇・皇后両陛下の皇太子・同妃時代のエピソードは、著者の実体験の割合も多いだろうし、とりわけすばらしいことは先刻重々承知のうえで、やっぱりすてきなエピソードが多かった。
著者はいま、江古田で気軽なレストランをやっているんだって。親が学習院の教員だったり皇室へのパイプがあるところで育ち、本人も一時は望んで宮内庁勤めしたんだろうけど、もともとざっかけない世界のほうが合う人なんだろうなって感じがした。

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2021年09月20日

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ドラマになった天皇の料理番とは別の料理人のお話。そうとは知らず読み始めたので肩透かしをくらった。天皇ご一家の食の一面を垣間見れた。話の進み方があっち行きこっち行きで読みにくかった。

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2021年06月19日

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こないだ読んだ宮内庁料理人の〜はほんとに宮内庁どっぷりという感じだったけどこちらは著者の半生とかなんかほっこりするイラスト付きレシピとかが充実してて、良かった。ヒラメの骨が残ってて…ってエピソードはよくわからなかったし、タコ糸が残ってた話も、よりによって陛下に…って言ってしまうのにすこし苦笑い。お客さんじゃなくて良かった、っていう陛下の反応が普通でなんかよかった。あとはやっぱり皇室周りって身元の確かな人?が入るっていうか、繋がりを重視する世界なんだなーと思った。そりゃそうか。

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2019年11月22日

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「清羹(せいかん)」ってなんだか分かりますか?コンソメスープの
ことを宮中ではこう呼ぶそうです。コンソメスープが「清羹」なので、
ポタージュは「濁羹(だっかん)」なのだそうです。

宮中言葉同様に、天皇陛下や皇太子殿下の日々のお食事から宮中晩餐会
の料理までを担当する宮内庁大膳課では、料理や食材に対して独特の
呼び方がある。

カリフラワーは「花野菜」、サラダは「サラド」、ジャガイモは
「白芋」などなど。

著者の工藤氏はこれで失敗している。大膳課に奉職して間もない頃、
先輩から「メンポウを取ってくれ」と言われ麵棒を渡して叱られて
しまう。

メンポウは漢字で書くと「麺麭」。パンのことなので、そりゃ麵棒を
渡したら怒られるだろうけど、一般人には分からないよねぇ。

「天皇の料理番」と言えば、ドラマもなった初代・秋山徳蔵氏や
後を継いだ中島伝次郎氏、両氏の薫陶を受けた金谷金次郎氏や
金谷氏の同僚であった渡辺誠氏がいる。

いずれの方々も著作を出されており、それぞれに興味深く読んだので
本書にも期待した。しかも、サブタイトルに「絵日記」とあるから、
大膳課での日々を絵日記で描いた作品なのかと思って手にした。

でも、少々違った。著者ご本人の筆になるイラストは随所にある
ものの、絵日記ではない。しかも、大膳課に籍を置いた期間が
前記の人たちより遥かに短い5年間なので、昭和天皇をはじめと
した皇族方とのエピソードも先輩から聞いた話が多くを占める。

良子皇后付の女官長だった北白川祥子を通じて、著者が作った
料理にお褒めの言葉を頂いたことが唯一の具体的なエピソード
かもしれない。

大膳課での仕事の様子は勿論、著者の生い立ちや大膳課へ入る
までが軽いタッチで書かれている。巻末には大膳課の料理の
レシピのいくつかがイラスト入りで紹介されているので、
このレシピを参考に「天皇家の食卓」を真似てみるのには
いいかも。

尚、著者が大膳課にいたのは昭和と平成の時代なので、本書では
昭和天皇のことは「聖上(おかみ)」、現在の上皇陛下のことは
「天皇陛下」と記されている。

そういえば良子皇后も生涯、昭和天皇のことは「聖上」とお呼び
していたんだよなぁ。

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2019年07月10日

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1974年から5年間、宮内庁大前科厨房で洋食担当として昭和天皇皇后両陛下、園遊会、晩餐会に食事を提供してきた作者の体験記。
天皇家には「身土不死(しんどふし)」(人の身体と土地は切り離せない関係にあり、自共で旬なものを食べることが身体によいという考え)や、「一物全体食」(食材は丸ごと使うことでバランスの良い栄養摂取ができる)という考えがあり、食生活から健康を意識する「食養学」が徹底されているということ。
そんな天皇家の食事の御様子を紹介したイラストエッセイ。この絵が何とも味があります。
料理を通して皇室の方々の日常生活やお人柄、教育方針も垣間見られます。
まったく未知の世界のため、食事だけでなく皇居内やご静養地にある施設や歴史的文化遺産に感心しきりでした。

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2019年06月09日

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宮中で洋食を担当していた工藤極さんの著書

独特のイラストがかわいいです
宮中のエピソードなども色々知らないことが多くて楽しめました。

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2019年04月01日

Posted by ブクログ

南フランスを思わせる明るい色遣い、味のあるイラストに惹かれて手に取った。

部活が長続きしなかったと若い頃を振り返る著者は、高校を出てから還暦を過ぎた今も料理人を続けている。
天職を見つけたのだろう。
奥さまに捧げる、と書かれた本書は、料理人人生の中間決算であり、この春、元号が変わるという報に接し、1974年から5年間つとめた、宮内庁大膳課厨房第二係での日々を振り返る気持になったのかもしれない。

外の料理の世界とはちょっと違う空気の皇室。
古からの料理用語が交わされ、特別なきまりがある。
しかし、厨房は広々として、決して窮屈な空気ではない。

天皇家の日々の料理はどちらかと言えば質素。
セレブ達のギラギラしたパーティーの食卓イメージとはほど遠い。
ただ、食材は“御料牧場”で生産された、安全なもの、由来のしっかりした、信頼のおけるものだ。
まさに“由緒正しき”食材。
スーパーで買った、表示義務の抜け道に何が入っているのかもわからない食べ物を毎日口にしなくてはいけない庶民からすれば、やはり、特別な食べ物と思える。

住む土地で採れた安全な食材を使い、(食材を)捨てず、(料理を)残さず、腹八分目にして、会話を楽しむ。
これが、丁寧な食生活の基本中の基本、著者が料理人として肝に銘じていること、人々に伝えたいことでもあるのだろう。

裏表紙は、著者の、江古田にある現在のお店らしい。
こんなイラストの書かれたメニューが看板に出ていたら、行ってみたくなるお店だ。

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2019年02月14日

Posted by ブクログ

職場の上司がもらった本を、さらに譲り受けた。

宮中のエピソードは、いろいろと興味深い。
昭和天皇の時代の出来事がメインかな?

イラストが独特で、なんとも味がある。

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2019年01月16日

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