あらすじ
軽音楽部の廃部を取り消せ!優柔不断が玉にキズの神山啓人は、猪突猛進型幽霊部員の九十九伸太郎に引きずられて行動を開始する。目指すは文化祭での一発ドカン!!のはずが…。周囲の冷たい視線、不協和音ばかりの仲間達、頼りにならない顧問。そこに太ももが眩しい同級生への恋心も加わって―。啓人達は見事にロックンロールできるのか。
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Posted by ブクログ
約4ヶ月振りの小説だった。梅雨もそろそろあけるじめじめとした季節の中、爽やかな青春の物語を読んで夏を心待ちにしたいと思って、この小説を選んだ。一度は廃部になりかけた軽音部であるが、校長先生や友達のおかげでもう一度チャンスを与えられ、時には友達、先生とぶつかりながらもみんなで大好きなことに打ち込む姿はまさに青春であった。恋愛や学校の制度に縛られた先生、悪、鬼教師など小説をよりリアルで面白くする様々な要素が散りばめられており、ラストもスッキリとする内容だった。
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久しぶりに越谷オサム!軽音楽部の先輩2人の逮捕(マリファナ、喫煙)により、部の廃部が決定するが、校長へのチャレンジにより条件付きで活動を認められる。「予算支援なし」「高校教諭の監視の下に活動せよ」「成果を出せ」。ギター・啓人、ギター・勇作、ベース・伸太郎、ドラム・徹が、高校の文化祭の「田高マニア」でライブをで成功させ、部の存続を勝ちとるべく活動をする。4人で教員、嫌がらせ同級生と対峙して、最終的には高校全体のハートをキックした軽音部。そこには顧問でキノコカット・加藤が鮮烈のロックンロールが泣かせるぜ!!
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ここんとこ、ド直球な青春小説の傑作に巡り合う機会が多いのかな?この本も胸元エグりの直球青春ロケンロール小説。
とにかく、疾走感がよい。ノリと勢いとスピード感。まさにロケンロールはこうでないと!っていう、よいお手本。そして、ロケンロールにはハイスクールが良く似合う。文化祭が良く似合う。
主人公各の4にんは当然のことながら、脇を固めるキャラクターの味が良い。特にヒール?役の森先生も実にいい。つまりは彼女だってロックやねんなぁ。その他脇を固める連中みな愛しい。こんだけキャラを愛しめる小説もそうそうないと思う。これも作者の力量だろうな。
洋物ばかりのコピーバンドが主人公たちのバンドやけど、対バンにしてもおもろかったかもなぁ。相手は日本バンドのコピー。ヒロト、マーシーを中心にキヨシローや渋く頭脳警察、村八分までカバーしてるような(笑
越谷オサム、陽だまりの彼女を読んでから気になってたけど、この本でさらに魅惑された。刊行されている作品漁って行こうと思う。
あと、聞き流していた、オフスプリングとグリーンデイは改めてきちんと聞き直す。あぁ、もっとちゃんと音楽やってたら良かった…
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とっっても面白かった。
前半の廃部騒動から始まった問題の数々にどきどきして、それを一つずつ解決して何度も良かったねと安心し……。そして後半から少しずつ少しずつ彼らの演奏が楽しまれて期待されていくのが、読んでいる自分まで嬉しくなってしまう。完全に物語に取り込まれている。
田高マニア本番は何とかなるはず、失敗しないでくれと祈らずにはいられない。途中では「大きな失敗こそしないものの、来年にうまく繋ぐのかもしれない……」とすら思ってしまっていた。
しかし実際は読んだ通りだ。月並みだが、会場の歓声が聞こえてくる。ほとんど分からないはずの音楽が何故か聞こえた気がする。凄い。
久々に読み終わって「面白かった!!!!!」と叫びたくなるくらいだった。
そしてやはり、カトセンずるい。ずるいよ、あんたずるい。最高。
Posted by ブクログ
舞台は主人公の通う県立大宮本田高校の軽音楽部を中心に
繰り広げられていくんですが、初っ端から上級生二人が
不祥事で退学処分となる・・・不祥事の内容もまぁ
ロックつながりとはいえぶっ飛んでますwww。
その先どんな展開になるかと思っていたんですが、
個性のあるキャラクターが続々と出てきて、
文化祭に開催される「田高マニア」のライブを出て成功
させることを目標に突っ走っていきます。
忘れていた高校生の時のあの独特な雰囲気や
やりたいことへの熱すぎるくらいの熱意。
忘れていた何かを思い出したような気がしましたwww。
読んでいて「田高マニア」のライブシーンはこっちも
鳥肌が立ち、作中に出ていた曲も久しぶりに
聞きなおしてみようかと思いました。
ロックな青春小説って感じな作品でした。
<田高マニアで啓人達がやった曲>
1曲目:ウイ・ウイル・ロック・ユー/クイーン
2曲目:ブリッツクリーグ・バップ/ラモーンズ
3曲目:オール・アイ・ウォント/オフスプリング
4曲目:リダンダント/グリーン・デイ
5曲目:バスケット・ケース/グリーン・デイ
6曲目:ロックン・ロール・オール・ナイト/KISS
Posted by ブクログ
先輩からおすすめされた本。
内容は普通っちゃ普通の話なんだけど、こんなやついるわ〜ってなっちゃう感じ。
あと主人公たちがばっちばちに青春してるのね。
ザ・青春小説。
登場する音楽聞きながら読むと楽しさ倍増だから
全力でオススメします!!!
主人公たちのクイーンのどんどんぱんっ!で始まるステージ、ぞくぞくします。
GreenDayは前から好きだったから嬉しかった。
Posted by ブクログ
神山啓人
県立大宮本田高校二年六組。軽音楽部。サイド・ギター、ボーカル。
九十九伸太郎
県立大宮本田高校二年六組。軽音学部に入部したが四月のうちに顔を出さなくなった。KISSのベーシスト、ジーン・シモンズに心酔している。ベース。
嶋本勇作
県立大宮本田高校二年二組。リード・ギターとして加入。練習での中心的指導もする鬼教官。楽器はギブソンのレス・ポール。
岡崎徹
県立大宮本田高校二年。坊主頭。元吹奏楽部。ティンパニーを演奏していたが顧問林原に失望し、演奏練習中に退部を決める。二日後、同じ吹奏楽だった長谷川里美に交際を申し込んだがフラれた。ドラム。
大野亜紀
県立大宮本田高校二ねん年六組。水泳部。
森淑美
県立大宮本田高校の体育教師。水泳部顧問。軽音楽部反対派の筆頭教諭。
加藤
県立大宮本田高校の国語教師。軽音学部の顧問。
沼尻
軽音学部に何かと絡む。
神山剛
啓人の兄で県立大宮本田高校軽音楽部OB。
林原
吹奏楽部顧問。
長谷川里美
県立大宮本田高校二年。吹奏楽部。徹が好意をよせている。
吉田
勇作の中学時代のバンド仲間。同じ高校に進学。
辻
水泳部の一年。軽音部を応援。
松山
水泳部の一年。軽音部を応援。
相沢
英語の教師。LとR両方入ってる単語の発音があやしい啓人にマンツーマンで発音練習をした。