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Posted by ブクログ
自殺願望を持った男と人間に変化できる金魚(金魚に変化できる人間?)の出会いから別れまでを描いた長編
リュウ(金魚姫)のキャラクターが面白くも可愛くもあって癒される
"押し入れのちよ"のちよちゃんよりも少し大人な設定であったが、話し方や仕草、性格など通ずるものがあり愛らしい
守るべき対象が存在することで、絶望の淵からいつの間にか抜け出し生きる力を取り戻していく江沢の姿も良かった
ただ、リュウが金魚であること、そして復讐のために生まれ変わりを繰り返していることが念頭におかれるため
この微笑ましいやり取りも、いつかは終わりがくるということを読んでいる間中忘れられない
楽しさの裏に切なさと不安が常にあった
「すべては繋がっている」
リュウが生まれ変わりを続けていたのが、復讐のためであるというのは明らかだけど
江沢は必死にリュウの世話をしていたのだけど
結果的に江沢はリュウに救われて生き長らえているように思える
リュウは江沢にとっては救世主だったのではないか
「笑止。」
何度でも読み返したくなります
以前図書館で借りて、荻原作品に目覚めるきっかけとなった本です。金魚の化身のリュウは、凄絶な美しさから庇護欲をそそる愛らしさまで備えたとても魅力的な存在です。憎い男の血を絶やすためだけにずっと生きてきたのに、好きになってしまった主人公には手を下せず、金魚として人生を終える固い決心に涙せずにはいられません。
Posted by ブクログ
なんとも悲しくて切ないラブファンタジー。この著者は映像化になったものしか読んでこなかったような気がするが、今回もTVドラマ化に備えて読んだのだが、今まで読んできたものに駄作はなかった、でも何故か他のベストセラー作家の次の存在になってしまう、きっとバイオレンスがちょっと足りないのかな。本作も本当に良く出来た作品で、復讐のために金魚になって生きてきた「りゅう」が切ない、そして主人公の母の旧姓がまさかの仇だったなんてそりゃないよ。しかし仇を愛してしまった「りゅう」は本来の金魚に戻ってその寿命を全うしたようだ。
Posted by ブクログ
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あの一言をきちんと考えて配置してあるのが良かった。
もし社長だとすると展開がみえないから、
もしかしたらなーと思いながらではあったけれど。
Posted by ブクログ
文字が小さく少し分厚い本だったので、
読書初心者のわたしには少し早過ぎたかと思ったけど、
読めば読むほど続きが気になり、あっという間に読み終えた。
金魚の『リュウ』の謎を巡って話は進むが、
現代の話の途中で、過去の話を織り込ませ、
リュウとなにか関係があるであろうと思わせる展開がドキドキわくわくさせられた。
リュウを飼い始めたことにより起きた主人公の異変も、
少し胸が締め付けられるような話でジーンときた。
最後はまさかの、しかし、そうだったのか、、となんとも言えない気持ちに…
読んでいて、段々とお茶目なリュウに読者の私も心を惹かれていたので、とても悲しく切なった。
またリュウに会いたくなったら読み返そうと思う。
Posted by ブクログ
全ては繋がっている。
最後にいくにつれてその言葉の意味がどんどんわかっていって、自分の中にある悪い予感が当たってしまわないように、、とページをめくるのがゾクゾクしました。
ハッピーエンドなのかどうかは読む人によって、それぞれ思うことが違うと思います。
ファンタジーでもあり、恋愛でもあり、切ないストーリーでした。
最初のリュウの登場は少しホラーだったかも、?
Posted by ブクログ
始めはブラック企業とホラーな物語かと思って読み進めて行ったら、最後はとても切ない話だった。潤とリュウが結ばれることはないとしても、もう少し長く一緒に居させてあげたい、と思った。
Posted by ブクログ
どんなシチュエーションであっても、「お前だ」という字面は恐ろしい。
ホラーなバッドエンドが頭をよぎったけど、リュウも暗い輪廻から抜け出せたようで、切ないけどなかなかいい終わり方でした。
現れる度に周りをぼとぼとにされたら、私はキレそうだけどね。
Posted by ブクログ
リュウのように可愛いく、魅力的な人物を他の小説でも見たことがない。冒頭からこの不思議な関係は長く続かないこともわかっていた。
だからこそ、この終わり方は余計に淋しい。
面白かったけど、やっぱりリュウと潤のふたりのハッピーエンドがよかったなぁ…た思う。
Posted by ブクログ
ええええ!!!
そ、そうなの?!!!って思ってたら読み終わってた。。
絶対に社長だと思ったし、、劉と潤、、どうしてもしっくりこない。。
かなりモヤモヤとした読後感。。