【感想・ネタバレ】金魚姫のレビュー

あらすじ

恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウと名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤はだんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。
温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。

※本書は2015年7月に小社より刊行された単行本を文庫化したものです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

キャラがとにかくかわいい。リュウが現れるときの効果音や少し高飛車な物言いが、読んでて目に浮かぶようだったよ。

そして人間の観賞用のために作られた金魚たちの姿たるや。頭のコブや目の周りの風船。スマホで検索した画像を見て、痛々しさに胸がつぶれそうだったよ。文中で、犬の繁殖にも少しだけど触れてたよ。
間の恐ろしさを目の当たりにしたよ。考えさせられたー

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2025年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自殺願望を持った男と人間に変化できる金魚(金魚に変化できる人間?)の出会いから別れまでを描いた長編

リュウ(金魚姫)のキャラクターが面白くも可愛くもあって癒される
"押し入れのちよ"のちよちゃんよりも少し大人な設定であったが、話し方や仕草、性格など通ずるものがあり愛らしい
守るべき対象が存在することで、絶望の淵からいつの間にか抜け出し生きる力を取り戻していく江沢の姿も良かった

ただ、リュウが金魚であること、そして復讐のために生まれ変わりを繰り返していることが念頭におかれるため
この微笑ましいやり取りも、いつかは終わりがくるということを読んでいる間中忘れられない
楽しさの裏に切なさと不安が常にあった

「すべては繋がっている」
リュウが生まれ変わりを続けていたのが、復讐のためであるというのは明らかだけど
江沢は必死にリュウの世話をしていたのだけど
結果的に江沢はリュウに救われて生き長らえているように思える
リュウは江沢にとっては救世主だったのではないか
「笑止。」


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2023年03月11日

ネタバレ 購入済み

何度でも読み返したくなります

以前図書館で借りて、荻原作品に目覚めるきっかけとなった本です。金魚の化身のリュウは、凄絶な美しさから庇護欲をそそる愛らしさまで備えたとても魅力的な存在です。憎い男の血を絶やすためだけにずっと生きてきたのに、好きになってしまった主人公には手を下せず、金魚として人生を終える固い決心に涙せずにはいられません。

#胸キュン #切ない #深い

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2021年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めた時は『ブラック企業で働く俺 お祭りで掬った金魚がビショビショの美少女になったので同棲することになった件』というようなラノベタイトルが頭に浮かび、大丈夫か?と心配になったが、ファンタジーと現実のバランスが絶妙でスラスラ読めた。
何よりリュウが可愛い。昔の中国から脈々と続く復讐の旅路での途切れ途切れの記憶だけ持っている、無垢な女の子。潤の関わり方も愛にあふれていて、うるっときた。特にオキチモズクが枯れてしまって右往左往するシーンが好きだった。
そして結末が…ミスリードに騙されてたので「そっちかー!」と…
でもそうすると何故最初に出会った時に復讐しなかったのか?そもそもなぜ記憶が消えてしまっていたのか?霊が見えるようになったのはなんで?
そこにも深い理由と縁があるのかな?もう少し考察したい感じ。
復讐の旅を終えて愛する人と?穏やかに最期の時を過ごせてよかったね…
あ、あと子どもにヨウガって名付けたかったのは分かるけど、奥さんが急に出てきたのだけがちょっと残念だったかも。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

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あの一言をきちんと考えて配置してあるのが良かった。

もし社長だとすると展開がみえないから、
もしかしたらなーと思いながらではあったけれど。

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2023年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文字が小さく少し分厚い本だったので、
読書初心者のわたしには少し早過ぎたかと思ったけど、
読めば読むほど続きが気になり、あっという間に読み終えた。

金魚の『リュウ』の謎を巡って話は進むが、
現代の話の途中で、過去の話を織り込ませ、
リュウとなにか関係があるであろうと思わせる展開がドキドキわくわくさせられた。

リュウを飼い始めたことにより起きた主人公の異変も、
少し胸が締め付けられるような話でジーンときた。

最後はまさかの、しかし、そうだったのか、、となんとも言えない気持ちに…

読んでいて、段々とお茶目なリュウに読者の私も心を惹かれていたので、とても悲しく切なった。

またリュウに会いたくなったら読み返そうと思う。

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2022年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中からそうかなと思っていましたがさみしいですね。とはいえあっさり結婚していることにびっくりしました。

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2022年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リュウのように可愛いく、魅力的な人物を他の小説でも見たことがない。冒頭からこの不思議な関係は長く続かないこともわかっていた。
だからこそ、この終わり方は余計に淋しい。
面白かったけど、やっぱりリュウと潤のふたりのハッピーエンドがよかったなぁ…た思う。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ええええ!!!
そ、そうなの?!!!って思ってたら読み終わってた。。
絶対に社長だと思ったし、、劉と潤、、どうしてもしっくりこない。。
かなりモヤモヤとした読後感。。

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2021年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん、つまらなくもないが全体的に熱中して読めなかった。

始めは主人公の会社のブラックさが酷くて、こちらも心苦しくなる。
現在はこんな会社ない事を祈る。

リュウとの生活や、死んで間もない人たちが見える辺りは楽しかった。

あと、この作者さんは田舎描写が◎
他の作品もそうだが、田舎で暮らしたくなる
今回はすごーーく長崎に行きたくなった笑

ってかなんで主人公=(?)劉なのかが不明。
絶対社長やと思ってた。

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2021年05月30日

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