あらすじ
イタリアの建築家レンツォ・サバティーニ…その才能と美貌に世界がひれ伏す神のごとき男――。ウエイトレスのダーシーはレンツォの気まぐれな寵愛に思い悩んでいた。ただの慰み者と自分に言い聞かせながらも肌を重ねるごとにつのる想い。でも繋いだ体が離れたとたん、身分が違うふたりの関係はただの夢物語だと思い知らされる。あまりの切なさにダーシーは別れを決意した。それがレンツォの支配欲を煽り、手切れのはずの旅行で神を悪魔に変えてしまうとも知らずに!
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思いのほか良かったです。
他社のレビューではヒーローの事をボロクソに書いてあったけど、個人的にはそんなに酷くないヒーローでした。
ハーレクインでの最低部類に入るヒーローはもっと酷いので読み返しは絶対にないけど、今回のヒーローはハーレクインお得意の傲慢・金持ち・イケメン・女たらし…等の嫌なヒーローではなくて単なる勘違い野郎なんではないかと。
ヒーローも両親の離婚によってのトラウマがあり、ヒロインも自分の出生に関しては父が誰か不明や、美人だった母親は愛してくれたけど、シングルマザーとして生活基盤が不安定だったりで幼少期からは苦労しながら生きてきたので「クール」な女に見えて、身分違いなヒーローとの付き合いもモテ男のヒーローからいつ別れを告げられるか分からないから深入りしないようにとクールを装っていて、読んでいてこのヒロインには同情しました。
どちらかというと、そんなヒロインだからいつまで経ってもヒーローに対して控えめでプレゼントも欲しがらないし考えがネガティブだったので、よく彼の方こそヒロインを捨てなかったなぁと感心しました。
それだけヒーローは惚れていたんでしょうね。
途中でヒロインの妖艶な元カノカップルと食事していて、元カノの彼はお世辞でもイケメンでは無かったので元カノはあてつけにわざと不細工な彼を選んで来たのかな?とか、その後ヒロインに嫌がらせをしてドロドロするのかな?と期待しましたが。