あらすじ
国籍や人種、宗教や信条を超えて、確固たるスタイルで自らを表現し、同時に自分たちのビジネスに関わる人すべてを幸せにしたい、という井上聡と井上清史。「どこかで、誰かが不幸になるビジネスなんていらない」「僕たちはファッションの力で世界を変える」。青臭い理想論とも捉えられがちな彼らの言葉ですが、ふたりは実際にこうした生き方を貫き、そのためには勇気と希望が必要だと語ります。毎日の生活に追われ、夢見ることを忘れてしまったわたしたちに必要なのは、こんな“純粋で、真っ直ぐな”気持ちなのではないでしょうか? 本書には、井上兄弟から現代を生きる人たちへ向けた、「生き方・働き方・人生の捉え方」に関するポジティヴなメッセージが詰まっています。新しい時代の生き方、働き方を模索するすべての人に読んでほしい一冊。BEAMS社長・設楽洋氏、mina perhonenデザイナー・皆川明氏推薦。
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Posted by ブクログ
自分がエシカルなファッションブランドに携わることになって勉強のために読んだ本。ただそれ以前に人生観がすごく勉強になった。こんな仕事がしたい。そして大量消費社会が早く終わればいい。
「人生の分岐点が訪れたら、迷わず困難なほうを選べ。そして絶対に失敗を恐れるな。」
Posted by ブクログ
真っ直ぐでラヴとソウルに溢れた兄弟。本当の豊かさ 幸せとは何なのか?人間らしさとは。生きる力の根源とは。
ラヴとソウルなんだろうな。愛に一番遠いのは無関心だと彼らは言っていた。自分を守るために無関心になり見ないようにしていることがどれだけあるか。心がズシンとした。生み出される仕事に関わる全ての人が幸せであってほしい。その考えに強く共感した。私は何の力でラヴとソウルでなくマネーとヘイトでまわる世界を変えよう。
Posted by ブクログ
久々のノンフィクション。
色々と学ぶところが多かった。本書を通じて、改めて大切にしていかなくてはならない信念を再確認。イノウエブラザーズとはなんて素晴らしい兄弟で、なんと最強なビジネスパートナーなのか!
Posted by ブクログ
知り合いの紹介で彼らの講演会にいくことになり、初めて二人を知った。
このほんに書かれている、二人の旅や幼少期の思い出などから、常に当事者意識を持つ行動の軸がどう形成されたのかがわかる。
関わる全ての人が幸せになるビジネスを作る。
当たり前のことなのにできてない企業が多すぎるんだよなぁ
(私はアパレルやビジネスに疎いので、二人のファッションがどう広まったか、工程はどうか・・・というところはそこまで印象に残っていない。)
自分が日本人であり人種差別に悩んだりした経験も、彼らの「多様性」(アルパカの毛の色が白ばかりになってしまったものを再び多様にしようというような)を推し進めるブランドの強みになっているのだろう。そう思うと、プラスもマイナスも全て彼らの作品に取り込んでいてすごいなあ。
私もこの本で学んだようにより良い世界・社会のために行動する「軸」を持ち続けること、他者に共感をすること・行動すること、辛い経験も長い目で見たときに活かせるというポジティブさを持ち続けたいと思う
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ時間をかけて、少しずつ読みました。個人的にはブランドとしてまだまだ発展途上な気はしているのですが、本当に何もないところから情熱だけでここまでこられたんだな、ということに驚いた。不器用で真っ直ぐで、武骨で頑丈。実現しようとしていることは果てなく難しく、これからも困難が尽きないことが容易に想像できるけれど、そんな中で立ち向かっているふたりの力強さと、素晴らしいご両親を想うと、こちらまで背筋が伸びて懸命に生きようと背筋が伸びるのです。
Posted by ブクログ
イノウエブラザーズという名前にはうっすらと聞き覚えがあった。アルパカ…最高級のニット…作り手も売り手も買い手も誰もが幸せに…、mina perhonen の皆川明さんとの親交もあるということを、ミナのウェブサイトで読んだことがあった。
これから、4年ぶりに日本で冬を迎えるにあたって、私は最高に暖かいセーターを求めていた。南国の地で365日Tシャツと短パンで過ごしていたので、防寒対策は体調管理に必須だ。「ただのウールじゃダメだ。カシミア以上の暖かさ…アルパカだ!」
そこで、イノウエブラザーズのセーターを思い出すこととなる。
生馬の目を抜くアパレル業界で、彼らのような意思と誇りを持って誠実にビジネスをしよう、社会貢献をしようとすることに、未来への希望が見える。近年、このような考えを持って服作りをする方たちが増えてきたことで、自分の生き方や他との関わりについて真剣に考えるきっかけとなった。