あらすじ
商社マンだった父は、かつてアメリカでプロ野球選手だった!?
1963年、カリフォルニアで野球に青春の全てを捧げた男の物語。
作家の本谷要は、亡くなった父親の遺品を整理中に意外なものを発見する。1963年に、マイナーリーグのサクラメント・ゴールドハンターズで野球をする若き日の父・総一郎が写った一枚の写真だった。野球が嫌いだったはずの彼に、いったい何があったのか。商社マンとして仕事一筋の謹厳な父は、作家という不安定な職業を選んだ要は折り合いが悪く、長年に渡って没交渉だった。要は父の過去を知るべく、渡米を決意する。
日本初のメジャーリーガー・村上雅則が誕生する前年に、米プロ野球界の底辺、1A北カリフォルニアリーグでたった3ヶ月間、己の青春の全てを野球に捧げた男の物語。
解説・宮田文久
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本人青年のマイナーリーグ挑戦記だが、時代背景、場所、条件、登場人物などモロモロの設定が絶妙。
「野球」も「ベースボール」も、それぞれ良いものだ。
Posted by ブクログ
小説家が主人公
父の遺産の中の写真に
父の野球しているものがあり
それがメジャーのマイナーチームとわかり
調べだしたら・・・
父とは絶縁状態で過去のことは知らないらしい
野球嫌いらしかったのになぜ?
主人公目線と父の若いころの目線での語りで
当時のマイナーリーグでの試合が楽しめました
そして父と子の関係性についてもちょっと考える
機会にはなったかもしれない
Posted by ブクログ
父と息子。その父は誰かの息子。男の子にとって父親って、かなわない存在なのかな。
そうあってほしい存在かもしれない。父親の葬儀で喪主を務めた弟の挨拶の言葉を聞いて感じたことを思い出した。