【感想・ネタバレ】学歴フィルター(小学館新書)のレビュー

あらすじ

新たな「学歴差別」。

<人事担当者「いや、あそこの大学は遠慮します。毎年会社説明会に来てくれるんですが、ちょっとね……」>(本文より)

新卒採用の会社説明会に一流大学の学生が参加できるのに、偏差値の低い大学の学生だと「満席」を理由に申し込めない──学生を大学名でふるいにかける「学歴フィルター」の存在がたびたび就活生から指摘され、ネットで炎上している。

都市伝説のように語られる「学歴フィルター」は確かに存在する。
20年以上にわたって、就活業界で学生の指導にあたってきた著者がその実態を明らかにする。

主な内容
■「学歴フィルター」はこんな場面で使われている!
■企業はなぜ「学歴フィルター」を使うのか?
■大企業の56%が設定する「ターゲット大学」
■リクルーター制度も大復活
■そもそも「大学の偏差値」と「優秀な人材」には関係があるのか?
■「高学歴は努力の結果」は本当か?
■偏差値が低い大学から「学歴フィルター」を乗り越えた学生は何をしたのか?

「学歴フィルター」の具体例を紹介し、その社会的な問題点を指摘、対策も紹介する、初の解説書。

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Posted by ブクログ

まあそうだろうな、という感想。自分が就職した90年代当時、理系、というより工学専攻学生の就職には教授推薦が必須で、所属する学科、講座の研究分野に関連する業界に実質就職先が限定されていた。職業選択の自由もへったくれもなかった訳だが、逆によほどのことがない限り不採用にもならなかった。本書には理系学生の就活実態が書かれていないので最近の状況はわからないが、昔のように最初から進める道が限定されていた方が企業にとっても学生にとっても幸せな気がする。

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2022年01月09日

Posted by ブクログ

学歴フィルターのことはもちろん、就活のいろんなことが分かった。
他の人も就活を始める前には読んで欲しい。

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2018年08月21日

Posted by ブクログ

学歴フィルター。福島直樹先生の著書。採用する側としては少しでも優秀でやる気がある学生を採用したいと考えるのは当然のこと、そのための学歴フィルターなのでしょう。学歴はその人の能力とこれまでの努力を表す一番わかりやすい指標。学歴で人間の価値は計れないけれど、学歴フィルターがあるのは仕方のないこと。海外なんて日本よりももっと露骨な学歴差別、学歴フィルターがある。日本は学歴社会なんて言われるけれど、日本では学歴差別もなければ、高学歴者に対する尊敬もないのでは。

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2018年06月16日

Posted by ブクログ

なんていうか常識的なことばかりが書かれていて「そうだよね」ってこと以上の感想はないです。
でも確かにこういうことをきちんと、根拠を示しつつ、明確に、書いたものってあんまりなかったようには思うので、そうした意味は大きいかもしれません。
高校生の小論文対策としては豊富なデータがあるので、使いやすいに思う一冊でした。

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2019年11月09日

Posted by ブクログ

新卒の就活市場において存在する学歴フィルターについて書いた一冊。

新卒においては存在するものの、中途採用においては存在しないので、自分にとってはあまり参考にならず。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

学歴フィルターについて巷で言われていることを考察した本。読んで頭が少し整理された気分。

これまで大学に所属しており同じ人たちとつるんできたために、偏差値と能力について関連性があるのかわからないでいたが、
これから社会に出ることで肌感覚で検証することができるだろう。興味深い。

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2021年03月18日

Posted by ブクログ

自由化とともに人気企業に応募が殺到、採用担当者はフィルターをかけざるを得ない。偏差値の高い上位大学の方が、優秀な学生の比率が高く、意欲も高いからである。低選抜大学でも、意欲や行動を示せばチャンスをつかめることもある。

学歴フィルター=悪、とも言えない実情やその対策が示されています。新卒時一度に所属を決めるわけですし。

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2018年10月13日

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