【感想・ネタバレ】主婦病(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「たとえ専業主婦でも、女はいざという時のために最低百万円は隠し持っているべきでしょう」。新聞の悩み相談で目にした回答をきっかけに、美津子はある仕事を始めた。八時三十分から三時まで、昼休憩を除いて六時間勤務。完全在宅勤務でノルマなし。欠かせないのは、熟したトマト――。R-18文学賞読者賞を受賞した「まばたきがスイッチ」をはじめ、生きる孤独と光を描ききる六編を収録!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

子どもの髪は、室内でも雨の日でもひだまりの匂いがする。
当たり前に知っていた記憶がいつのまにか私の中から消えていたことに気付いた。
娘たちのつむじを明日の朝嗅いでみよう。

出会いというのは、何でもない日常の亀裂だ。
けれど、泥の川から砂金を掬い出すような、
奇跡としか言いようがないものが、一生のうち何度訪れるだろう。
誰にでも「金髪の男」は存在する。

”冒険なんて、実行しないから冒険と呼べるのに”

0
2024年04月03日

「小説」ランキング