【感想・ネタバレ】徒然草をどう読むかのレビュー

あらすじ

私見によれば、兼好は決して最初から「人生の達人」だったわけではなく、
徒然草を執筆しながら、あるいは徒然草を執筆することで、
徐々に成熟していった人物である。とりわけ徒然草の後半部になると、
兼好の「人間」と「時間」への関心や、ものの見方が、前半部と比べて
より一層柔軟に相対化してくるし、兼好の批評精神が顕著に現れてくる。
本書では、そのような徒然草の記述の深化と展開を、
辿ってみることにしよう。(本文より)

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Posted by ブクログ

徒然草のそれぞれの話を1話完結型の教科書的な読み方ではなく、連続性を意識しながら読むと見える世界が違ってくる、という。「つれづれなるままに」「心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつればあやしうこそものぐるほしけれ」から始まるわけだが、ただ書いていたわけではない、書き手の心のなかも当然書きながら変化していったことが論じられている。なるほど、と思いながら読んだ。

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2011年09月26日

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