【感想・ネタバレ】動物の生存戦略 行動から探る生き物の不思議のレビュー

あらすじ

クジャクの雄は見事なまでに派手な羽を持つのに、
雌はそんなものはもたない。
なぜ雄と雌でこんなにも違うのか?
本書には、怪我をした振りをするチドリや、
ふとん係がいるデバネズミをはじめ、
動物たちのさまざまな生存戦略が紹介されている。
個体としての動物が、どのように餌を探し、周囲を探索し、
配偶相手を見つけ、子どもを残していくのか。
生物学の理論とともに、驚きの動物世界を解く、行動生態学入門。

「本書では、動物の行動と生態を研究する枠組みと、
これまでに知られている事実のいくつかを、
わかりやすく紹介したい。
これによって、一人でも多くの人々に
動物の行動研究のおもしろさが伝わり、
ありふれたスズメでも、毛虫でも、
地球上の生命をいとおしく思う人々が
一人でも増えてくれれば幸いである」
(「まえがき」より)

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Posted by ブクログ

動物達の行動学です。
放送大学の講義テキストかもとになっているようです。
なかなか面白かったです。

動物の行動の理由をゲーム理論で説明したり、しきれなかったり。
囚人のジレンマなんて話が、こういうところに出てくるのかと、びっくり。

利他的な行動をなぜ取るのかという点は、主に血縁関係にあるものを守ることによって、自分と同じ遺伝子を持つものの生存確率をあげているらしいです。

子育てに関して、全くしないものから、両親ともするものまでの分類が興味深かったです。鳥類は両親でやることが多いそうで、哺乳類は母親だけがほとんど。その理由などが述べられていました。

それから、かねてから疑問だった、オスばかりがやたら綺麗だったり、ツノがやたら伸びたりすることについても述べられていて、納得。

こういう知識があることで、これまで以上に、動物番組を楽しんで見ることことが出来そうです。

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2011年10月31日

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